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eドリル トップページ > That's GAKU(2018年7月)

2018年7月

気象レーダーがとらえた!「竜巻発生メカニズム」

気象庁気象研究所(茨城県つくば市)が、最新鋭の気象レーダーで、台風に伴って竜巻が発生する様子を初めてとらえた。これにより「竜巻発生メカニズム」が明らかになった。
昨年7月、埼玉県草加市で住宅など約20棟に被害を及ぼす竜巻が発生した。その様子を気象研究所の気象レーダー「フェーズドアレイレーダー」2台で観測していた。
このレーダーは、立体的に風や雨の変化をとらえられる最新鋭のもの。まず、台風3号の接近で発達した積乱雲の中で大きな雨粒が集まり、下降気流が発生して、その気流が地面に当たって上昇した。すると周囲の風の渦に吹き込むことで渦が大きくなり、竜巻が発生した。積乱雲の中で急激な気流の変化が起こってから竜巻が発生するまでわずか5分だった。
これまで、台風の北東数百qの位置で竜巻が起きやすいことはわかっていたが、発生のメカニズムはわかっていなかった。
このタイプの竜巻は、1991〜2015年の間に約80件観測されていて、関東での発生が多い。発生のメカニズムが解明されたのは、竜巻の発生予測に生かせる成果だというよ。

伊豆半島を国内で9地域目の「世界ジオパーク」に認定!

フランスのパリで開かれたユネスコ執行委員会で、「伊豆半島」(静岡県)が「世界ジオパーク」に認定された。今回、13地域が新たに認定され、世界ジオパークは38か国の140地域となった。
日本では、2009年に、洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)の3地域が初めて認定され、今回の伊豆半島は9地域目。
「ジオパーク」は、「地球・大地」を意味する「ジオ(Geo)」と、「公園」という意味の「パーク(Park)」を組み合わせてつくられた言葉で“大地の公園”といった意味。
世界ジオパークは、国際的にみて、地質学的に重要性のある地層、岩石、地形、火山、断層などの地質遺産を保全し、教育に役立て、大地の遺産をみんなが楽しめるように持続可能な開発をすることを目標にしている。もともとユネスコの支援を受けて民間団体が審査していたが、2015年にユネスコの正式事業となった。
今回認定された「伊豆半島」は、かつて南洋にあった海底火山の集まりで、フィリピン海プレートの北上に伴って本州に衝突し、約60万年前に半島化したもの。本州は、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートという3つのプレート(岩盤)の境界にあるが、伊豆半島だけがフィリピン海プレートの上にあり、本州の他の地域と成り立ちが異なる。
伊豆半島の南部や西部では、海底火山の噴出物を陸上で見ることができ、遊覧船やカヤックなどに乗って海から眺めることもできる。北部には、1qもの大規模な横ずれが発見されて活断層の研究で世界的に有名な丹那断層があり、その痕跡を見ることができる。実際にジオパークへ行くと、地球の何千年、何万年、何億年という活動により、その景色がつくられていることを実感できるというよ。

北極の海氷にも含まれる「マイクロプラスチック」

ドイツなどの研究チームの調査で、北極の海氷に大量の「マイクロプラスチック」が含まれていることがわかった。
マイクロプラスチックとは、直径5o以下のプラスチックの微粒子。レジ袋やペットボトル、発泡スチロールなどのプラスチックゴミが、日光や波にさらされることで砕けてできたものもあるが、洗顔料や歯磨き粉などに研磨剤(スクラブ)として入れられたものもある。洗顔料のチューブ1本に含まれるマイクロプラスチックは数万個。顔を洗い、それが生活排水として流されると、現在の下水処理システムでは除去ができない。大部分が海に流れ出ているため、海洋汚染が問題になっている。
ポリエチレンなどでできているマイクロプラスチックには、漂流中に油状の人工化学物質であるポリ塩化ビフェニール(PCB)などの有害物質を大量に吸着する特徴がある。魚などがマイクロプラスチックを飲み込んでもプラスチック自体は排せつされる。しかし、付着していた有害物質の一部は体内に吸収される可能性があり、生態系への影響が心配されている。
日本の近海でも魚の体内や海水からマイクロプラスチックが発見されている。東京湾で釣った64匹のイワシのうち12匹の消化管からマイクロプラスチックが出てきたという報告もある。
今回のドイツなどの研究チームの調査では、2014〜15年に北極圏の5か所で採取した氷中のマイクロプラスチックの量や種類を分析した。すると、1リットル当たりで最高1万2000個が発見され、これまでに韓国やデンマークの沖で報告されている世界最悪レベルに匹敵するものだった。最も少ない海氷にも、1100個が含まれていた。
海外では、マイクロプラスチックの研磨剤を含む洗顔料などの製造・販売を規制している国もあり、日本でも製品への使用を抑制する動きが出てきている。

「リュウグウ」ってどんな小惑星?

この6月は「リュウグウ」の話題が連日報道されたね。リュウグウとは、探査機「はやぶさ2」が目的地としている小惑星。2014年12月に打ち上げられた「はやぶさ2」は、6月27日、地球から約3億q離れたリュウグウの上空約20qに到着した。
リュウグウの直径は約900m。「はやぶさ2」が送ってきた画像から、そろばんの玉やコマのような形をしていること初めてわかった。
リュウグウのような小惑星は火星と木星の間の「小惑星帯」にたくさんあるが、まれに、そこから外れて地球に近づいてくるものがあり、「地球近傍小惑星」と呼ばれる。リュウグウも、初代の「はやぶさ」が向かった小惑星「イトカワ」もこのタイプ。地球と火星の間の軌道を回っているため小惑星帯のものより近く、探査機が向かいやすい。
地球のような惑星は、微惑星が衝突して合体し、大きくなるが、微惑星が衝突したときの破片や破片が集まったものが小惑星になっている。小惑星は惑星の材料になる可能性もある。小惑星は成分によって2つのタイプに分けられる。岩石でできたS型と、炭素などでできた有機物や水を含んだ鉱物のあるC型。イトカワはS型だったが、リュウグウはC型とみられる。
C型に含まれる有機物は、たんぱく質やアミノ酸など生命体をつくるのに不可欠な材料で、水も生命を育むのに欠かせない物質。地球に有機物や水がどのようにもたらされたかにはいくつかの説があるが、C型の小惑星が飛来して有機物や水を地球の表面に運んできたという説もある。実際に、アミノ酸などの有機物が含れた隕石が宇宙から地球に落ちてきたこともある。
「はやぶさ2」がリュウグウから砂や鉱物などを採取して持ち帰ることができれば、生命の材料となる有機物や水が地球に来た謎を解明する手がかりになるのではと期待されているよ。

NEWS CALENDAR

「プラスチックゴミ」でサンゴの病気リスク20倍

海の「プラスチックゴミ」(プラゴミ)でサンゴが病気になるリスクが約20倍になることがわかった。オーストラリアやインドネシアなどの159か所のサンゴ礁で調べた結果、サンゴが壊死する病気になる割合は、プラゴミがないと4%、プラゴミに接していると89%だった。

 


 

「キタシロサイ」の最後のオスが死亡

「キタシロサイ」は、かつてアフリカ中部に広く生息していたが、角が中国で漢方薬に、イエメンで短剣の柄に利用されたため、乱獲され数を減らした。ケニアの自然保護区に残った最後のオスも、高齢で立てなくなったため安楽死させた。残るはメス2頭で、絶滅が確実になった。

 

 

南鳥島周辺の海底に「レアアース」数百年分

2012年、小笠原諸島の南鳥島(東京都)周辺の海底で「レアアース」が発見され、埋蔵量は680万tと推定されていた。レアアースは電子材料の性能を向上させるのに欠かせない物質。今回、詳しい調査で、埋蔵量は1600万t、世界需要の数百年分だとわかった。

 

 

ギネスが認定した「世界最小ロケット」

宇宙航空研究開発機構の小型ロケット「SS520」が、衛星打ち上げ能力のある「世界最小ロケット」としてギネスに認定された。SS520は全長9.54m、直径0.52mで、2月3日に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、超小型衛星(重さ約3s)の軌道投入に成功していた。

 

 

「ホーキング博士」最後の論文を発表

3月に亡くなった“車いすの天才物理学者”、イギリスの「ホーキング博士」の最後の論文が発表された。宇宙の起源に関するもので、宇宙は今も膨張を続けているが、「膨張はやがて収まる」と主張し、重力波を観測すれば証明できると説明。その証明は博士からの宿題となった。

 

 

「子宮を移植したサル」妊娠に成功

慶応大の研究チームが、別のサルの「子宮を移植したサル」を妊娠させることに成功した。今後は先天的に子宮がない女性への子宮移植を目指すという。スウェーデンなどでは、病気などで子宮がない女性に別の人の子宮を移植し、すでに11人の子どもが生まれている。

 

 

「トキ」の220羽定着を目標より2年早く達成

現在、佐渡島(新潟県)では、230〜240羽の「トキ」が野生下で生息している。環境省は、2020年ころまでに220羽のトキを定着させるという目標を掲げ、2008年9月から人工飼育で育てたトキを毎年1、2回放鳥してきたが、目標より2年早く達成できたと発表した。

 

 

「ティラノサウルス類」の化石を北海道で発掘

2016年に北海道芦別市の8980万〜8630万年前(白亜紀後期)の地層から見つかった恐竜の化石が、「ティラノサウルス類」の尾の骨である可能性が高いことがわかった。ティラノサウルス類の化石は、福島や熊本など国内4か所で見つかっているが、北海道では初めて。

 

 

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