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eドリル トップページ > That's GAKU(2019年10月)

2020年2月

情報を表示する2次元コードの技術

「QRコード」には7000文字の情報

「2次元コード」って?

 最近、ポスターや看板、雑誌などで、「QRコード」が印刷されているものが増えた。それをスマートフォンのアプリで読み取ると、イベントやお店のホームページのURLが表示され、すぐに接続できるようになっている。ホームページのURLが、アルファベットや数字に置き換えられる情報としてQRコードに表示されているからだ。
 この便利なQRコードが誕生したのは、今から26年前の1994年。開発したのは日本の自動車部品メーカーのデンソー(現在のデンソーウェーブ社)。開発のきっかけは、たくさんの部品や製品を扱う自動車部品工場で、生産管理や配送管理をするためだった。
 それまで、工場や流通業界、小売店などでは、製品の管理に「バーコード」が使われていた。
バーコードはバー(黒い部分)とスペース(白い部分)の太さや組み合わせで情報を表示するが、アルファベットや数字で最大20文字ほどしか情報を納められない。そのため、たくさんの情報が必要な場合は、バーコードを何枚も並べて表示するしかなかった。しかし、それを読み取るには時間がかかる。さらに、製品の小型化が進み、小さいスペースにコードを印字する必要にも迫られていた。
 そこで、小さい面積に大量の情報を納めることができるコードとして開発されたのがQRコードだった。
バーコードとQRコードの大きな違いは、2次元コード(右のコラム参照)になったこと。バーコードは収納できる情報が20文字程度だったのに対し、QRコードは最大で約7000文字を収納できる。アルファベットや数字だけでなく、カナや漢字にも対応できるようになった。それにより部品の品番や数、配送先、配送方法など多くの情報を、1枚の小さなQRコードに詰め込むことが可能になった。
 しかも、1枚のQRコードを読み取るのにかかる時間は0.03秒。「Q R 」とは、Quick Response の頭文字で、「素早く読み取る・反応する」という意味。その名の通り、ほかのコードの10倍以上のスピードで読み取ることができる。それを可能にしたのは、コードの隅 3か所にある「切り出しシンボル」(上の図参照)。この印があることで、スキャナーが位置や向きを正確に認識でき、高速で読み取れる。バーコードは1つの方向からしか読み取れないが、QRコードは360度の方向からでも読み取れるのだ。
 また、もともと工場内で使うために開発された技術ということもあり、QRコードの一部が汚れたり破損したりしても、データを復元して読み取れる「誤り訂正機能」までついている。情報量が多いだけでなく、読み取りやすいこともQRコードの大きな特長だ。
 最近では、部品や製品などの管理にとどまらず、電車の車両に貼ったQRコードで駅のホームドアを制御するシステムや、銀行の顔認証システムなどにも利用されるなど、新しい活用方法が次々に誕生している。

QRコードの構造

電子チケットなど個人の利用も拡大

製造業や小売業などの現場では、QRコードを読み取る専門のスキャナーが使われてきたが、近年はスマートフォンの普及で、誰でもQRコードを利用できるようになってきた。
 商品についているQRコードをスマートフォンで読み取り、そのURL情報からホームページなどで詳しい情報を得ることも一般的になった。
 また、QRコードをコンサートや飛行機の電子チケットとして取得し、それをスマートフォンなどに表示することで入場や乗車ができるサービスも増えて いる。スマートフォンを使った電子決済(キャッシュレス決済)も進んでおり、QRコードの活用の場がさらに広がった。
QRコードは画期的な技術で、開発したデンソーが特許を取得。しかし、技術を独占せず、オープンソース(誰でも見られる状態)にした。無料で使用できるようにしたことで世界中に普及し、世界に誇れる日本の技術の一つになった。

早くて正確な
高性能スキャナー

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