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eドリル トップページ > That's GAKU(2019年7月)

2019年7月

「ゲーム障害」を依存症に認定

 オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活に支障が出る「ゲーム障害」が、新たな依存症として認定された。
世界保健機関(WHO)は、病気の分類で国際的な基準となる「国際疾病分類」の最新版(2022年1月施行)で、ゲーム障害をアルコールやギャンブルなどと同じように、治療が必要な依存症に加えた。
 生活に支障が出てもやめられず、自分ではどうにもならなくなるのが依存症だ。ゲーム障害になると、ゲームをしたいという衝動が自分では抑えられなくなり、何よりもゲームを優先してしまう。そのため、食事や睡眠を満足にとれず、学校や仕事に行けなくなり、健康を損なうなどの問題が起きるが、それでもゲームをやめられないのが特徴。
 国際的な病気の分類に加えられたことで、ゲーム障害の診断例が増えて研究が進み、治療法や予防法の確立につながることが期待される。
 ゲーム障害と診断されるのは、家族や社会、学業、仕事に重大な支障が出て、その状態が少なくとも12か月以上続いている場合。長時間ゲームをしてしまう人は、ゲーム障害にならないように、ときどき自分を客観的にチェックすることが必要だね。

クローン技術・ゲノム編集で「マンモス復活」?

 約1万年前に絶滅したマンモスが現代によみがえる。そんな日が近いかもしれない。今、日本、アメリカ、ロシア、韓国など世界の国で、「マンモス復活」のプロジェクトが進んでいる。
 マンモスとして一般に知られているケナガマンモスは40万年前から1万年前まで、ヨーロッパ、アジア、北米の大陸北部に生息していた。近年、マンモス復活の研究がブームになっているのは、温暖化の影響でシベリアの永久凍土が溶け、凍った状態のマンモスが数多く掘り出されているから。
 近畿大学の研究チームは、体細胞クローンの技術を使ってマンモスを復活させる研究をしてきた。ゾウの卵子の核をマンモスの細胞核と入れ替え、卵子が細胞分裂を始めたところでゾウの体に戻すと、細胞核と同じ遺伝情報を持つクローン、つまりマンモスが生まれるという方法だ。しかし、そのためには、保存状態のいいマンモスの細胞核が必要になる。
 研究チームは、2010年にシベリアで発見されたマンモスの筋肉組織から細胞核の成分を取り出すことができた。それを、ゾウではなく、まずマウスの卵子の核と入れ替えた。すると、細胞分裂を始める準備段階の紡すい体ができ始めた。これはマンモスの核が活動する能力を持っていたことの証明。だが、核の中のDNAが大きく壊れていたため、マンモス復活は実現しなかった。
 研究チームでは、マンモスの細胞核を使い、DNAを合成して人工マンモス細胞を作るなど、新たな方法を検討している。
 アメリカでは、ばらばらになっているマンモスのDNAをコンピュータ上で組み立て、それを手本に、ゾウのDNAをゲノム編集の技術を使って書き替え、マンモスを復活させるという研究も進められている。どの技術で復活するかわからないが、数年後には生きたマンモスが見られるかもしれない。

自動運転や遠隔診療もスイスイ「5G」の通信サービス

 4月10日、総務省が「5G」の電波をNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯電話会社4社に割り当てた。4社は、2020年の春から夏にかけて、5Gのサービスを始める予定だ。
 5Gとは、携帯電話などに使われる新しい移動通信システム。 「G」はGenerationの頭文字で「世代」のこと。つまり、第5世代の移動通信システムという意味だ。1980年代に開始された「1G」は、通話ができるだけだった。1993年に始まった「2G」ではメールが使えるようになり、2001年開始の「3G」ではホームページも見られるようになった。現在の「4G」では、映画など画質のいい動画もスムーズに見られるようになっている。この変化は、世代ごとに電波の通信速度が上がってきたためだ。
 「5G」では、新しい周波数帯を使って、より速く情報のやりとりができ、同時に多数の端末を接続できるようになる。通信速度は現在の数十倍だ。
 そのため、利用の幅も広がる。自動車やトラクターを自動運転するのに利用したり、医者が画像を通して、離れたところにいる患者を診察する遠隔診療にも利用できる。専用のゴーグルをつければ、臨場感のある映像が見られるので、スポーツの試合を会場で見ているかのような体験もできる。
 携帯電話会社は、5Gのサービスに対応できるよう、基地局の整備を進めている。ソフトバンクは、地上の基地局のほかに、飛行機にも基地局の機能を載せて飛ばす計画もあるという。上空20qの成層圏から電波を発信する“空飛ぶ携帯電話基地局”の実現を目指す。
 5Gサービスの開始は、携帯電話会社の設備やシステムの開発にも、私たちの生活にも、大きな変化をもたらすことになりそうだね。

人工血管が作れる?「バイオ3Dプリンター」

 立体的なものが作れる3Dプリンターは、いろいろな分野で利用されている。用途によって、液体の樹脂や金属などさまざまな素材を使い、コンピュータで作成した設計図通りに立体的な形にして固める装置だ。
 佐賀大学のチームは、医学の分野で利用する画期的な3Dプリンターを開発した。それはヒトの細胞を使って、立体的な体の組織を作ることができる「バイオ3Dプリンター」だ。
  このバイオ3Dプリンターは、患者の皮膚細胞を培養して作った約1万個の細胞の塊を、作りたい組織の3次元データをもとに、剣山のように並べた細長い針に刺して積み重ねていく。数日すると細胞同士がくっつくので、針を抜けば作りたい形の組織ができるというしくみだ。
 バイオ3Dプリンターで作製した生体組織の移植は、まだ世界でも例がない。研究チームは、人工血管を作製して透析患者に移植する臨床研究を計画している。現在、国が認定した委員会で臨床研究の計画を審査中で、早ければ、この夏にも認められるという。
 臨床研究では、バイオ3Dプリンターで直径約6o、長さ約5pの人工血管を作製する。それを人工透析をしている患者3〜5人に移植して、半年かけて安全性や効果を調べる予定だ。
 このバイオ3Dプリンターを使えば、自分の細胞でさまざまな形の組織を体外で作り、移植できるので、幅広い患者への応用が期待できる。

2019 science CALENDAR

3/3「クルードラゴン」がISSにドッキング

 アメリカの宇宙企業スペースXの宇宙船「クルードラゴン」が、国際宇宙ステーション(ISS)に無事、ドッキングした。今回は無人の試験飛行だったが、今後、有人の試験飛行を経て、アメリカから「クルードラゴン」で宇宙飛行士をISSに送る計画だ。

 

 

3/20小惑星リュウグウに太古の「水」

 探査機「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウの地表から太古の「水」の成分を発見。これは小惑星同士が衝突し、リュウグウの岩石が飛び散る以前、元の小惑星に水が存在した名残り。小惑星が地球に水をもたらしたという説もあり、水の起源の解明につながる発見かもしれない。

 

 

4/5はやぶさ2が「人工クレーター」を形成

 探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに銅の塊を撃ち込み、「人工クレーター」を作る実験に成功した。人工クレーターは、太陽風などによる影響が少ない地下の岩石を露出させ、上空から観測したり、太陽系誕生時の状態に近い岩石を採取することを目的に作られた。

 

 

4/16「温室効果ガス排出量」が4年連続で減少

 環境省は、国内の2017年度の「温室効果ガス排出量」が、前年度より1.2%減少したと発表。太陽光エネルギーなど再生可能エネルギーの利用拡大が要因で、排出量の減少は4年連続となった。ただし、エアコンの冷媒などに使われる代替フロンは増加傾向で、対策が必要だ。

 

 

5/23 ネット通信のための「通信衛星」を打ち上げ

 アメリカの宇宙企業スペースXは、宇宙のインターネット基地局となる小型の「通信衛星」60機をロケットで打ち上げ、高度550qの宇宙に放出した。今後も衛星を打ち上げていき、最終的には1万2000機を飛ばして世界全体をカバーする高速通信網を作る計画だ。

 

 

5/30「液体のり」で造血幹細胞を大量培養?

 東京大学などのチームが、造血幹細胞を「液体のり」の主成分であるポリビニルアルコールで培養し、数百倍に増ふやすことに成功。造血幹細胞は白血病の治療で重要な細胞だが、高価な培養液でも増やすのが難しい。さまざま成分で試したところ、文房具の液体のりで培養できた。

 

 

6/3絶滅した「ライオン」を永久凍土から発見

 約1万年前に絶滅した「ホラアナライオン」の赤ちゃんが、シベリアの永久凍土から見つ かった。年代測定の結果、約3万年前に生息していたメスの赤ちゃんで、筋肉のほか、脳、肺、心臓などの臓器も残っているなど保存状態がよく、生態の研究が進むと期待される。

 

 

6/15来年4月から「レジ袋」を有料化?

 世耕経済産業大臣は、G20エネルギー・環境閣僚会合で、スーパーやコンビニなどで使われる「レジ袋」について、早ければ来年4月1日から有料化を義務づける方針だと語った。来年の夏には東京五輪・パラリンピックも開かれるため、環境問題を重視する姿勢を表した。

 

 

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