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eドリル トップページ > That's GAKU(2017年11月)

2017年11月

通信障害が心配?巨大「太陽フレア」が発生

黒潮大蛇行

9月8日にGPS(全地球測位システム)や無線などに通信障害が起きる可能性があると注意が呼びかけられた。原因は、9月6日に発生した巨大な「太陽フレア」。太陽フレアは、太陽の表面で起きる爆発現象で、電気を帯びた粒子が大量に放出される。通常の1000倍の大規模な太陽フレアが起きたため、地球への影響が心配された。
太陽から放出された粒子が、約1億5000万q離れた地球へ届くのは2日後。地球は大気に包まれているうえ、全体が磁石のような性質 を持っている。そのため、通常は磁力で粒子を跳ね返すが、太陽フレアが大きいと、一部の粒子は入り込んでしまう。1989年には、巨大な太陽フレアの影響で、地球の周囲の磁気が乱れる磁気嵐が起きた。カナダでは送電設備が壊れて、大停電が起こった。
太陽から放出された粒子が地球へ届いているのを実感できる現象はオーロラ。電気を帯びた粒子が上空で大気の粒子にぶつかり、光って見える現象だ。
今回、日本では通信障害は確認されなかったが、南極の昭和基地では強い太陽フレアの影響で、緑色と薄い紫色の珍しい色合いのオーロラが観測された。

国内で38年ぶりに発見!野生の「カワウソ」

長崎県の対馬で、野生の「カワウソ」が発見された。国内でカワウソが確認されたのは、じつに38年ぶり。絶滅したと思われていた「ニホンカワウソ」ではないかと期待が高まった。
カワウソは、泳ぎが得意なイタチ科の動物。魚やカエル、ザリガニなどをエサにし、世界の川や海などの水辺に生息している。かつては日本にも「ニホンカワウソ」や「ユーラシアカワウソ」が生息し、明治時代までは北海道から九州までどこでも見られた。ところが、良質な毛皮が軍服などに使われたため、乱獲されて激減。さらに、川や海の汚染で、すみかを奪われた。
ニホンカワウソは体長1m前後。1979(昭和54)年に高知県内( 現在の黒潮町)で目撃されたのが最後で、環境省は2012年に絶滅を宣言していた。
今回カワウソを発見したのは、琉球大学の研究チーム。2017年2月、対馬でツシマヤマネコの生態を調べようとカメラを仕掛けたところ、偶然カワウソの動く姿が5秒間写っていた。このカワウソについて、@ニホンカワウソが対馬で生き残っていた。A韓国など大陸に広く分布するユーラシアカワウソが海を渡ってきた。B人が持ち込んだカワウソが野生化した。という3つの可能性が考えられた。
環境省は、8〜9月に対馬で本格的な調査を行い、川沿いや海岸で14個のふんを採取してDNAの分析を進めた。その結果、ユーラシアカワウソのDNAを検出。そのDNAから、韓国やロシアのサハリンに分布する個体に遺伝的に近いこともわかった。韓国から対馬までは約50q。ユーラシアカワウソが大陸から海を泳いで渡ってきた可能性が高くなった。
残念ながらニホンカワウソではなかったが、野生のカワウソの復活にはちがいない。これからは、カワウソが生息できる自然環境を守っていきたいね。

カワウソ

12年ぶりに現れた「黒潮大蛇行」の影響は?

黒潮大蛇行

太平洋を流れる黒潮のルートに異変が起きた。黒潮は南の海から暖かい水を運んでくる暖流で、通常、九州から関東にかけて日本列島に沿うように流れている。ところが、8月下旬から東海地方の沖合で大きく南に曲がり、U字を描いて蛇行していた。気象庁は、9月29日、12年ぶりに「黒潮大蛇行」を確認したと発表した。
黒潮大蛇行とは、黒潮が東海地方の沿岸から300q以上沖合(北緯32度より南)を流れる状態が1か月以上続く現象。2005年以来、12年ぶりの発生で、気象庁が統計を取り始めた1965(昭和40)年以降6回目。発生する原因はよくわかっていない。前回の黒潮大蛇行は1年あまり続いたが、最長で4年8か月続いた例もある。
前回、大蛇行が起きたときには、漁業に大きな影響が出た。特に不漁になったのがシラス。静岡や愛知では、漁獲高が例年の3分の1以下に減少。シラスはカタクチイワシなどの稚魚だが、黒潮大蛇行が発生すると、内側に反時計回りの水流が起こり、カタクチイワシの卵や仔魚(魚の幼生)が流されてしまうためではないかと考えられる。黒潮に乗って移動するカツオも不漁になった。
黒潮の蛇行は潮位にも影響を与え、災害につながることもある。大蛇行の期間中は、東海から関東沿岸で潮位が上がる。2004年の大蛇行では、静岡で潮位が15pほど上昇し、道路の一部が浸水。1979年のときは、台風が通過して高潮による浸水被害が発生した。
さらに、天候にも影響する。黒潮の流れが変わると、海面温度が変化するため、雪をもたらす低気圧の位置が例年と異なり、東京で雪が降りやすくなるという研究もある。2004年の大みそかには、都心で21年ぶりに雪が積もった。黒潮の流れは、魚だけでなく、気候などにも影響を与えているんだね。

体に悪影響がある「受動喫煙」って?

加熱式たばこも禁煙

たばこを吸うと、体に害があることはよく知られているね。喫煙によって、肺がんや心筋梗塞、脳卒中などを発症し、日本でも年間約13万1000人が亡くなっていると推計される。
さらに、自分でたばこを吸わないのに、たばこの煙で害を受ける人もいる。たばこを吸わない人が、他人の吸ったたばこの煙を吸い込むことを「受動喫煙」という。飲食店や職場、家庭でも、近くにたばこを吸っている人がいると、煙を吸い込むことになる。受動喫煙を続けると、肺や心臓、脳などに悪影響を及ぼし、病気になることもある。
たばこの煙には、ニコチンやタールなど約70種類の発がん性物質や有害物質が含まれる。これらの成分は、遺伝子を変異させてがんを発生させたり、血管を詰まらせて心筋梗塞や脳卒中を起こしたりする。受動喫煙による死者は、年間約1万5000人。受動喫煙でも、脳卒中や肺がんで死亡するリスクは1.3倍になるが、乳幼児突然死症候群で死亡する割合は、4.7倍と跳ね上がる。乳幼児には受動喫煙をさせないように、特に気をつけなければいけないね。
最近では、公共の場所や飲食店などで禁煙や分煙が進んだが、新たに心配されているのが「加熱式たばこ」による受動喫煙だ。加熱式たばこは、火を使わず、電気で加熱して、たばこの葉の成分を含んだ蒸気を吸うしくみ。臭いも少なく、煙が出ないので、一見、受動喫煙の恐れはなさそうだ。ところが、加熱式たばこを吸う人の近くで、目やのどに痛みを訴える人が出てきた。
じつは、加熱式たばこから出る蒸気や霧状の粒子にも、発がん性物質が含まれていることがわかってきた。加熱式たばこは、製品によってしくみや出てくる成分に違いはあるが、受動喫煙による悪影響も報告され始めている。加熱式たばこにも受動喫煙の恐れがあることを覚えておこう。

NEWS CALENDAR

「大型獣脚類」の化石が天草から出土

熊本県天草市の白亜紀後期(約8000万年前)の地層から、肉食恐竜である「大型獣脚類」の歯の化石が見つかった。化石の大きさは高さ42o、幅25o、厚さ16o。全長7mを超えるティラノサウルス科のものとみられ、アジアで出現した時期を解明する手がかりになりそうだ。

 


 

フランスの目標は「脱ガソリン車」

フランスの環境大臣は、温暖化対策のため、2040年までに石油を燃料とするガソリン車とディーゼル車の販売終了を目指すと発表。マクロン大統領は温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」を守ろうと主張していて、「脱ガソリン車」で世界の環境政策をリードするねらいだ。

 

 

ストレスで病気になるメカニズムを解明

北海道大学の研究チームは、「ストレス」が胃腸炎や突然死を招くメカニズムをマウスで解明した。ストレスを与え続けると、特定の免疫細胞が脳内血管に集まって炎症を起こし、消化管にも炎症が広がる。人間も特定の免疫細胞の有無を調べれば、病気を予防できるかもしれない。

 

 

「オオタカ」の希少種指定を解除

「オオタカ」は生息数が推定300〜480羽まで減少したため、1993年、環境省が捕獲などを禁じる希少種に指定した。保護活動により、推定1800〜2200羽まで回復し、レッドリストでも絶滅危惧種から準絶滅危惧種になって絶滅の恐れが少なくなり、希少種の指定を解除した。

 

 

ハリケーン「ハービー」は温暖化で被害が増大

アメリカ南部に上陸し、豪雨や洪水で甚大な被害を出したハリケーン「ハービー」について、世界気象機関は、温暖化の影響で降水量が増えた可能性があると発表。メキシコ湾の海面温度は19世紀後半から約0.5度上昇しており、降水量の多いハリケーンが発生しやすくなった。

 

 

「おたふくかぜ」で両耳難聴の後遺症

2015〜16年に、「おたふくかぜ」の後遺症で両耳が重い難聴になった人が、少なくとも14人いたことがわかった。難聴の後遺症の多くは片耳と考えられていたが、両耳難聴も少なくないことがわかった。おたふくかぜはワクチンの予防接種で防げるが、接種率は3〜4割。

 

 

「日本版GPS」衛星の体制が整う

測位衛星「みちびき4号」の打ち上げに成功し、「日本版GPS」を構築するための衛星4基の体制が整った。日本版GPSは、誤差6p以内という高い精度の位置情報を得られるため、カーナビやスマートフォンはもちろん、車の自動運転などにも利用が期待されている。

 

 

月面基地に利用?50qの「地下空洞」を発見

宇宙航空研究開発機構は、月探査機「かぐや」の観測データを分析した結果、月に全長約50qの「地下空洞」がある可能性が高いと発表した。空洞の幅は100m前後で、地下数十〜200mの位置にある。月面基地を作る際には利用できるのではないかと夢が広がっている。

 

 

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