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eドリル トップページ > That's GAKU(2017年7月)

2017年7月

世界に誇れる技術やサービス

日本式の病院がカンボジアに開院

カンボジアの首都プノンペンに、昨年9月、『サンライズジャパンホスピタル』が開院した。外科や内科のほか脳神経外科や救命救急もあり、日本式の高度医療が受けられる。地元の期待も大きく、開院式典にはカンボジアの首相も参列した。
この病院では、日本人医師や看護師だけでなく、現地の医師や看護師などの医療スタッフも働いている。医療の輸出といっても、全員日本人スタッフを派遣するのではなく、現地のスタッフも教育する。この事業には、日本で北原国際病院を運営する医療法人が参加しているので、現地の医療スタッフの研修を日本の病院で行い、検査の方法や医療機器の使い方などを学ばせてから、現地の病院で日本人スタッフが指導している。
現地では、「治療費が少し高くても、信頼できる日本式医療を受けたい」と、病院を訪れる患者が順調に増えているという。
医師だけでなく、日本の病院を丸ごと輸出することで、日本製の最先端の「医療機器」や「医薬品」も輸出することができる。現地に日本製の医療機器を扱えるスタッフが増えれば、他の病院で使われる可能性も広がる。

チベットを走る日本式健診車

海外、特にアジアの国々が取り入れたいと考える日本の医療に、結核など特定の病気を検査する集団検診や健康診断(健診)がある。中国のチベット自治区では、日本製の検査機器を積んだ日本式の健診車が職場などを巡回して健診を行っている。
日本では法律で義務づけられていることもあり、学校や職場で、毎年、健康診断を受けるのは当たり前。レントゲン(胸部X線撮影装置)などを積んだ健診車が学校や職場へやって来るのも珍しくない。この健診は、日本人の寿命を伸ばすのに貢献してきた。
日本人の平均寿命は、1950(昭和25)年に、男性58歳、女性62歳だったが、65年後の2015年には、男性81歳、女性87歳となり、20年以上も長くなった。栄養や衛生状態がよくなったこともあるが、集団検診や健康診断が、病気の早期発見や予防に果たした役割は大きい。
日本ではもともと、結核患者の早期発見のため、レントゲンを使った集団検診が行われるようになった。今でこそ結核に感染する人は少ないが、大正から昭和にかけては集団感染も多く、死亡者の多い国民病だった。1940(昭和15)年にはレントゲンを積んだ検診車が開発されて、職場などを巡回するようになり、集団検診が普及。結核患者を減らすのに貢献した。アジアではインドネシアやカンボジア、ミャンマーなど、今でも結核が蔓延している国が少なくない。検診車を使った日本式の集団検診も役立つと期待される。
また、高度経済成長後、豊かになった日本では、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防するためにも健康診断が役立っている。アジアでも、経済が急激に成長した国では、すでに生活習慣病が問題になり始めている。日本式健診車を利用すれば、近くに病院がない地域でも健康診断が行える。
チベット自治区を走っている健診車は、日本の麻田総合病院グループが開発し、地元ラサの『チベット卓康国際健康診断センター』が運営しているもの。日本式健診車は、検査機器がコンパクトに収められていて、効率よく身長、体重、視力、聴力などの測定ができ、レントゲンや心臓の動きを確認する心電図、超音波を使って体内の様子を確認するエコー検査もできる。
しかし、日本製の検査機器や健診車を輸出しただけではない。現地スタッフにレントゲン撮影や画像診断の技術などを教育したり、日本へ検査データを送って診断し、データを管理して今後の健康指導に役立てるなど、健診システム全体を日本の病院が支援している。長年行ってきた日本式健康診断の経験を生かして、持続的にサポートできる医療の輸出だ。
今後、アジア各国で日本式健診車が走る光景が見られ、日本式医療がアジアの人々の命を救えるようになるとうれしいね。

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