• eドリルを受講している人はこちら
  • 受講効果・目的
  • 受講システム
  • 充実のサポート
  • 費用・環境について
  • eドリルトップページ

eドリル トップページ > That's GAKU(2016年7月)

2016年7月

世界に誇れる技術やサービス

国産ジェット旅客機「MRJ」初飛行成功

鉱山の採掘現場で、掘り出した土砂を運んでいる超大型ダンプトラック。よく見ると、運転席にドライバーの姿がない。このダンプを管理しているのは、日本の建設機械メーカー「コマツ」の「無人ダンプトラック運行システム」。GPSでダンプの正確な位置情報がわかり、トラックに取りつけたセンサーからの情報が遠隔管理しているオペレーターの元へ送られてくるので、無人で現場を走行できるようになっている。
コマツは、1943(昭和18)年に国産第1号のブルドーザーを世に送り出した会社。現在、建設機械の分野で世界の2大メーカーとなり、アメリカのキャタピラー社に次いで世界第2位の売上を誇っている。コマツの代理店は世界148か国にあり、売上の8割は海外というグローバル企業だ。
コマツの建機が世界で使われている理由は、燃料消費が少ないハイブリッド油圧ショベルなど個々の機械の性能がいいことだが、それだけではない。GPSやICTを利用した独自の遠隔管理システムを早くから導入したことも大きな理由。
2001年から、コマツのブルドーザーやダンプトラックなどには遠隔管理システム用のセンサーが装備されているので、機械の位置、稼働状況燃料の残量、故障などの情報が、すべてコマツのサーバーに送信されてくるしくみになっている。その情報の蓄積と分析によってメンテナンスや部品交換の時期がわかり、トラブルの防止、故障の対応に役立った。2008年からは、その情報通信システムを利用して、最初に紹介した「無人ダンプトラック運行システム」を提供。2013年からは、自動制御可能な「ICTブルドーザー」も実用化した。
さらに、2015年からは「スマートコンストラクション」というサービスの提供も始めている。
まず、建設現場にドローンを飛ばし、デジタルカメラで自動測量を行って現場の3Dデータを作成。それと工事の完成図の3Dデータを重ねることで、どこの土地をどれだけ削ったり盛ったりすればいいかがわかる。そのデータをもとに、無駄のない最適な工事計画を作成。 
工事も、通信機能を備えたショベルカーやブルドーザーに情報が送信され自動制御されるので、スイッチやレバーの簡単な操作だけで、経験の浅い作業員でも難しい作業が正確にできるシステムになっている。
スマートコンストラクションは導入以来大好評。先進国では建設機械を操れる作業員の高齢化や人手不足が問題になっているので、それを解決するシステムとして利用が広がりそうだ。

 

航空機部品の製造では日本メーカーに実績

最近、世界で「IoT」(下コラム参照)が注目されているが、日本の産業で、進んだIoTが活用されているのが建設機械。そのほかに、農業機械でもIoTの活用が始まっているよ。
国内売上第1位、世界第4位の農業機械メーカー「クボタ」では、農家の経営支援のために、2014年から「クボタスマートアグリシステム」の提供を始めた。農業機械にセンサーを取りつけ、どの田んぼでどんな作業を何分したか、どれくらいの肥料を与え、どんな品質のコメがどれだけ収穫できたかといったデータを送信して蓄積できるようになっている。そのデータを分析することで、最小限の作業、最適な肥料で、おいしいコメがたくさんとれるようになるというシステムだ。農業機械も海外での販売が好調で、クボタも機械部門では海外での売上が7割を占めている。IoTが活用できれば、さらにその技術を世界に誇れるようになりそうだ。

 

ページの先頭に戻る