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eドリル トップページ > That's GAKU(2015年1月)

2015年1月

若者言葉はまちがった言葉?

 「新しい」と「新た」。どちらも同じ漢字を使います。けれど、その漢字を、前者は「あたら(しい)」と読み、後者は「あら(た)」と読みます。「た」と「ら」が入れ替わっていて、おもしろいですね。どうしてこのようなことになったのでしょう。
 「あたらしい」は江戸時代の流行語だったという説があります(あくまでも一説です)。江戸時代には逆さ言葉がはやり、もともと「あらたしい」としていた言葉を「あたらしい」と言うのが、当時の若者の間でかっこいいとされたというのです。それが長い年月を経ていつの間にか定着し、今では「あたらしい」だけが残りました。このように、生まれたときは単なる流行語でも、それが正しい言葉とされていくこともあります。
 では、「いつか定着するから」と、若者言葉や話し言葉を作文で使うとどうなるでしょうか。

「話し言葉」と「書き言葉」

 文法的に正しくないとされる「見れる」のような「ら抜き言葉」も、いつかはそれが正しい使い方とされる日が来るかもしれません。ただ、少なくとも今は、「ら抜き言葉は正しくない」とされています。
 友だち同士での手紙のやり取りであれば「朝、起きれない」などと話し言葉で表現しても問題はないでしょう。けれど、作文はさまざまな人に読んでもらうことを前提に書くものです。「ら抜き言葉」が使われていると、読む人によってはその作文を「いいかげんなもの」「無責任なもの」と感じるおそれもあります。ですから作文では、「朝、起きられない」と書き言葉で表現する必要があります。
 では、次のページから、使ってしまいがちな誤った言葉を見ていきましょう。今回は、エコ活動について書かれた文章をもとに考えていきます。

わかりにくい文章(1)

 三〇〇億枚──これは、日本で一年間に消費されるレジ袋の数だと言われてる。
 この大量のレジ袋が毎日ごみとして燃やされ、自然環境を汚染してるのだ。
 環境を良い方向に変えれるのだ。

解決策

「ら抜き言葉」「い抜き言葉」に気をつけよう。

 「ら抜き言葉」「い抜き言葉」は、書き言葉としてはふさわしくありません。正しい書き言葉を使いましょう。

・「ら抜き言葉」の例
 見れる→見られる
 食べれる→食べられる

・「い抜き言葉」の例
 着てる→着ている
 似てる→似ている

わかりやすい文章(1)

 三〇〇億枚──これは、日本で一年間に消費されるレジ袋の数だと言われている。
 この大量のレジ袋が毎日ごみとして燃やされ、自然環境を汚染しているのだ。
 環境を良い方向に変えられるのだ。

わかりにくい文章(2)

 この数に、私はすごい驚いた。

解決策

形容詞と副詞を混同しないようにしよう。

 「すごいかわいいの!」などという言い方を会話では当たり前のようにしてしまいがちですが、文法的なことを考えれば誤りです。
 「すごい」は形容詞です。「すごい技術」などのように名詞を修飾するものです。名詞以外を修飾するのは副詞です。ここは、「すごく」「とても」などの副詞を使い、「すごく(とても)かわいい」とするのが正しい使い方になります。
 このほか、「ちがって」を「ちがくて」と言っている人をたまに見かけますが、作文では正しく「ちがって」と書きましょう。

わかりやすい文章(2)

 この数に、私はとても驚いた。

わかりにくい文章(3)

 そのときはエコバッグ一つで何が変わるんだろうと、聞き流してしまった。だけど、一人一人の心がけひとつで、ごみの量は大きく減らすことができる。

解決策

一見、話し言葉に見えないものに注意しよう。

 ふだんの会話でひんぱんに使っていると、それが話し言葉であると意識しなくなってしまうことがあります。この場合の「だけど」は一見正しい言葉のように見えますが、「けれど」あるいは「けれども」が正しい表現です。
 また、本来は「〜のです」と言うところを、「昨日、買い物に行ったんです」などと会話ではほとんどの人が「〜んです」と言っています。こうした言葉も、作文では書き言葉にして使うようにしましょう。

わかりやすい文章(3)

 そのときはエコバッグ一つで何が変わるのだろうと、聞き流してしまった。けれど、一人一人の心がけひとつで、ごみの量は大きく減らすことができる。

わかりにくい文章(4)

 なので、これからは「袋をご利用になりますか?」と聞かれたら、地球環境のため、「いりません」と答えるつもりだ。

解決策

「なので」を文頭に使わないようにしよう。

 「なので」を文頭に使っている文章がときおり見られます。「なので」は本来、「〜なので〜」という形で文中のみに使う言葉です。文頭には「だから」や「したがって」などを使いましょう。

わかりやすい文章(4)

 だから、これからは「袋をご利用になりますか?」と聞かれたら、地球環境のため、「いりません」と答えるつもりだ。

今の「正しさ」をもとに作文を書こう

 私たちは、友人や家族と話すときには話し言葉を使います。それによって会話がより楽しくなりますし、親密さも増します。けれど、作文では、楽しさや親密さよりも、書き言葉を使って気持ちや様子を正しく伝えることが大切です。
 では、話し言葉をなくした文章をとおして読んでみましょう。

 三〇〇億枚──これは、日本で一年間に消費されるレジ袋の数だと言われている。この数に、私はとても驚いた。この大量のレジ袋が毎日ごみとして燃やされ、自然環境を汚染しているのだ。
 「エコバッグを持ちましょう」という呼びかけを以前耳にしたことがある。そのときはエコバッグ一つで何が変わるのだろうと、聞き流してしまった。けれど、一人一人の心がけひとつで、ごみの量は大きく減らすことができる。環境を良い方向に変えられるのだ。
 誰もがエコバッグを持ち、たとえば、もらうレジ袋の数を一割でも減らせたら、三〇億枚ものレジ袋を燃やさずにすむ。だから、これからは「袋をご利用になりますか?」と聞かれたら、地球環境のため、「いりません」と答えるつもりだ。

 正しい言葉を使うことで、誰もが違和感なくすんなりと読めるようになり、意見がしっかりと伝わるようにもなりました。
 冒頭の「新しい」のように、言葉は時代とともに変化していくものです。時代によって「正しさ」も変わっていきます。今は、今の正しさをもとに作文を書いていきましょう。
 作文を書くときの、かぎかっこの使い方を覚えましょう。

覚えておこう!

 作文を書くときの、かぎかっこの使い方を覚えましょう。

「 」(かぎかっこ)
 会話文や引用文、語句の強調などに使われます。

『 』(にじゅうかぎかっこ)
 「 」の中でさらに「 」を用いなければならないとき、あるいは書名などに用います。

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