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eドリル トップページ > That's GAKU(2014年8月)

2014年8月

サンゴ礁の楽園「慶良間諸島国立公園」誕生!

 3月5日、日本に31番目の国立公園が誕生した。沖縄県の「慶良間諸島国立公園」だ。
 国立公園は、日本を代表するすぐれた自然の風景地を保護し、次の世代に伝えていくための制度。1931(昭和6)年に制定された「国立公園法」(現在は「自然公園法」)という法律に基づき、国( 環境省)が指定している。国立公園に指定されると、すぐれた自然を守るために開発などが制限されるが、自然に親しみ、風景を観賞できるように、利用施設の整備や情報提供などが行われる。
 慶良間諸島国立公園の区域は、那覇市の南にある渡嘉敷島など大小30余りの島々と、沖合い7qまでの海。地殻変動により、陸地が沈み込んでできた島々と海がつくり出す景観は雄大で美しい。
 また、透明度が高い“ケラマブルー”と呼ばれる青い海では、248種類ものサンゴの生息が確認されていて、ザトウクジラの繁殖地にもなっている。サンゴやホシズナのかけらでできた白い砂浜には、ウミガメも産卵に来る。島の沿岸とそれを取りまく海には、多様な生態系が見られる。
 国立公園に指定されたことで、サンゴの採取などは規制されるが、ダイビングやシュノーケリング、ホエールウォッチングなどで美しいサンゴ礁や野生のクジラを見て楽しむことはできる。248種類のサンゴが生息できる環境を守りながら、ほかでは見られない自然を楽しめるといいね。

7年ぶりの流行で全国に拡大「豚流行性下痢」

「豚流行性下痢」(PED)という豚の伝染病が全国で流行し、7月6日までに、38道県で115万頭が発症、33万8000頭余りが死んだ。
 PEDはウイルスによって感染する病気で、糞を介して豚やイノシシに感染する。発症すると、嘔吐や下痢などの症状が現れる。成長した豚は感染しても発症しなかったり、発症しても回復することが多いが、生まれてから10日以内の体力のない子豚は、下痢によって脱水状態になり、高い確率で死亡する。
 PEDは、感染が確認された場合、獣医師などが都道府県知事に連絡しなければならない「届出伝染病」。けれども、感染力が強い鳥インフルエンザのような「法定伝染病」ではないので、殺処分などは行われない。人間に感染することはなく、もしPEDに感染した豚を食べても、人体に影響はない。
 今回のPEDの流行は、昨年10月に沖縄で感染が確認されたのが始まりだった。12月には鹿児島や宮崎など南九州へ拡大。2月以降、愛知や青森でも発生が確認され、3月以降、千葉や群馬、山形など東日本へ急速に広がっていった。感染ルートは明らかではないが、人やトラックなどにウイルスがついて運ばれたり、感染に気づかずに豚を移動させたりしたため、広がったと考えられる。
 実は、今回流行したPEDウイルスの遺伝子の解析により、以前、日本で流行したウイルスとは異なり、4年前に中国で流行し、昨年から今年にかけてアメリカで流行しているウイルスとよく似ていることがわかった。人やものの行き来が増え、感染症のウイルスも海外から来る機会が増えている。
 また、流行が拡大した原因として、予防のためのワクチン接種率が低くなっていたことがあげられている。日本では7年ぶりの流行だったため、ワクチン接種をしていない飼育農家が多かったという。
 6月以降、PEDの発生件数は減少しているが、寒くなると再び流行する可能性があるので、飼育農家では予防のためのワクチン接種と、拡散防止のための消毒の徹底といった対策が続けられる。

アルゼンチンで見つかったのは「世界最大の恐竜」の化石?

 南米・アルゼンチン南部の砂漠地帯で、ある日、地元の農民があるものを見つけた。それは、「世界最大の恐竜」とみられる化石だった。
 化石が見つかったのは、パタゴニア地方の都市トレリューから西へ約250qの砂漠。その後、エヒディオ・フェルグリオ恐竜博物館の専門家チームが付近の調査をしたところ、恐竜7体のものとみられる約150 個の化石が見つかった。
 まず人々を驚かせたのは、化石の大きさだった。大腿骨(脚のももの骨)1本が、人間の身長よりはるかに長い。この大腿骨の大きさから、世界最大の恐竜であることがわかったが、恐竜で最大というより、これまで地上に生息した動物のなかで最大といったほうがいいかもしれない。
 この巨大化石が見つかったのは、今から約9500万年前の白亜紀後期の地層。化石は新種の草食恐竜で、竜脚類のティタノサウルスの一種。まだ、名前はつけられていない。
 恐竜の全長は約40m、体重約77tと推定される。これまでに化石が見つかっている恐竜で最大のものは、推定体重70tのアルゼンチノサウルスだったが、それを大きく上回るサイズだ。
 世界最大の恐竜は、長い首と尾と小さな頭蓋骨を持っていて、四足歩行していたと推測される。歩行するときの体高は約20mに達する。7階建てのビルに相当する高さだ。そんな大きな恐竜が地球上を歩いている姿を想像できるだろうか。
 新たな化石の発見で、また一つ、恐竜の姿が明らかになった。

制御不能と発表された「エボラ出血熱」って?

 西アフリカで「エボラ出血熱」という感染症が大流行している。現地に医師や看護師などを派遣し、治療と感染防止のための活動をしている国境なき医師団は、6月26日、エボラ出血熱の流行が「制御できない状態だ」と発表した。
 エボラ出血熱は、1976年にアフリカ中央部のスーダン( 現在の南スーダン)で初めて確認された感染症。ウイルスによって感染し、7日程度の潜伏期間をへて発病する。発熱、悪寒、頭痛、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状から始まり、進行すると、口の中や歯茎、皮膚や消化管など全身から出血がみられるようになる。まだ有効な治療法がないため、死亡率が高い。これまでにアフリカで突発的な発生や流行が10回ほどあったが、感染者の50〜90%が死に至っているという恐ろしい病気だ。
 今回の流行は、ギニアで2月に始まり、7月8日までにギニア、リベリア、シエラレオネで888人が感染し、539人が死亡した。
 エボラウイルスは、もともとアフリカにすむコウモリが持っているウイルスだという説が有力。アフリカには、コウモリやサルなどの野生動物を食べる習慣があり、サルから感染した例もある。
 エボラウイルスは、感染者の体液や血液、排泄物などに触れることで感染が広がる。西アフリカには、葬儀のときに遺体に触れる習慣があり、この習慣も感染を拡大させている。また、エボラウイルス自体はアルコールや石けんで消毒できるが、水が不足しているために満足に手も洗えないなど、衛生状態が悪いことも感染拡大の原因になっている。感染防止のためには、衛生状態を改善したり、現地の人に、感染につながる習慣を改めてもらうことも重要になる。

SCIENCE CALENDAR

「世界最古」の鳥類の卵殻化石

福井県勝山市で見つかった化石が、鳥類では「 世界最古 」の卵殻化石であることがわかった。この卵の殻の化石は、今から約1億2000万年前の白亜紀前期の地層から見つかったもので、これまでアルゼンチンやモンゴルで見つかっていた化石より約4000万年さかのぼるものとなる。

 

都道府県ごとに「5段階」でPM 2.5 の濃度を予測

日本気象協会は、微小粒子状物質PM 2.5 への関心が高まっていることから、PM 2.5 の濃度を「 5段階 」に分け、各都道府県ごとに予測を出す新しいサービスを開始した。3時間ごとに、12 時間先までの予測が表示され、パソコンやスマートフォンで閲覧できる。

 

シェールオイル国内初の「商業生産」

石油資源開発は、秋田県の鮎川油ガス田で、シェールオイルの「 商業生産 」を国内で初めて開始した。鮎川油ガス田では、2012年に採掘試験が行われ、継続的な採掘が可能と判断された。ただし、採掘可能な期間は1年ほどと見込まれ、長期の大量生産はできない見通し。

 

鳥インフルエンザで「11 万羽」を処分

熊本県の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したことがわかった。県は、この養鶏場と、経営者が同じもう一つの養鶏場で飼育されている「 11 万羽 」の鶏の殺処分と消毒をただちに開始。2日間で処分を終了した。対応が早かったため、ほかの養鶏場への感染を防ぐことができた。

 

野生のトキに「初めてのヒナ」

新潟県佐渡市で、2012年に野生下で生まれた雄のトキと、昨年放鳥された雌のトキとの間にヒナが生まれたと発表された。野生のトキに「 初めてのヒナ 」が誕生したことになる。トキは野生復帰を目指して放鳥が続けられているが、また一歩、自然の姿に近づいた。

 

「だいち2号」の打ち上げ成功

陸域技術観測衛星「 だいち2号 」が、H2Aロケットで種子島宇宙センターから打ち上げられた。だいち2号は、東日本大震災で津波の被害状況把握に貢献した「 だいち 」の後継機。高度628kmの地点で地球を周回し、高性能レーダーで地形の変化や災害の状況などを観測する。

 

「4Kテレビ」の試験放送開始

ハイビジョンより画像が鮮明な「 4Kテレビ 」の試験放送が始まった。4Kは画面の画素数が地上デジタルテレビの4倍あり、大画面でも画像のきめが細かく、スポーツなどの激しい動きも滑らかに見える。総務省は2016 年のリオ五輪を契機に本格放送を始める計画だ。

 

噴火中の「西之島」に4つ目の火口出現

昨年11 月に噴火が始まった小笠原諸島の「 西之島 」に4つ目の火口が見つかった。火口からは噴煙や溶岩が噴出していて、活動は活発。噴出した溶岩で、すでに西之島の面積は噴火が始まる前の4倍以上に広がっていて、今後も拡大することが期待できる。

 

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