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eドリル トップページ > That's GAKU(2014年7月)

2014年7月

第5回 生活を快適にする技術

世界の人が感動する「温水洗浄便座」

衛生陶器って、どんなもの?

日本ではごく当たり前になったが、海外のトイレではなかなかお目にかかれないもの。それは温水洗浄便座だ。日本では「ウォシュレット」などと呼ばれているね。
ハリウッドスターや海外のセレブが日本に来て、初めて温水洗浄便座を体験し、感動して、自宅用に購入したという話も珍しくない。実は、温水洗浄便座も、日本が世界に誇れる技術なのだ。
日本では、一般家庭の74%に温水洗浄便座が普及している。そのきっかけは、東陶機器( 現在のTOTO)というメーカーが、1980(昭和55)年に『ウォシュレット』という商品を発売したことだった。それから30年余りがたち、センサーが人を感知して便器のふたが開くものや、除菌効果のある水が便器に噴霧されてトイレをきれいに保つ機能があるものなど、ウォシュレットもどんどん進化している。
しかし、温水洗浄便座は日本独自の進化を遂げてきたもの。海外で本格的にウォシュレットが販売されたのは2000年代に入ってからなので、海外ではあまり普及していないというわけだ。

清潔で快適な“日本発”の文化

ガラス片と板チョコがヒントの “折る刃式カッターナイフ”

ウォシュレットは、アメリカで医療用に使われていたシート型洗浄機をもとにつくられたが、その開発には、日本人ならではの細やかな心配りと高い技術が生かされている。
快適さを追求するために、便器の大きさから始まり、洗浄に使う温水の温度や量、温水を当てるノズルの角度など、あらゆる条件が検討され、試された。その結果、もっとも快適な数値として、洗浄に使う温水の温度は人肌の38℃、量は毎分500t、温水を当てるノズルの角度は斜め後ろ43度からなどなど、いろいろなことがわかった。その過程では、便器に座ったときの標準的な肛門の位置を測るために、社員300人が協力してデータを集めたという。
また、温水を出すノズルなどの制御にはマイコン(マイクロコンピュータ)が使われたが、マイコンは通常、水やアンモニアには弱い。そのため、過酷な条件のもとでも故障することなく作動するマイコンを開発するため、技術のある自動車部品メーカーの協力を仰いだ。こうして誕生したのが初代ウォシュレットだった。
ウォシュレットを開発したTOTOグループは、現在、18の国と地域で事業を展開し、中国やインドネシアなどの新興国では、すでに高級衛生陶器のブランドとして知られている。さらに、アメリカやヨーロッパの展示会などにも積極的に出展しているという。今後ますます“日本発”の温水洗浄便座が海外でも知られるようになり、清潔で快適な文化が普及していくことだろう。

「紙おむつ」でも生活を快適に

まだトイレを使う前の赤ちゃんを快適にする製品といえば「紙おむつ」。紙おむつには、吸水材や肌に触れる不織布の開発、形の工夫など、さまざまな技術が必要になる。実は、日本メーカーの紙おむつも、世界の国々で使われているよ。おしっこをしても吸水材が水分をキャッチして漏らさないので、服を濡らすことはなく、おしりもさらさら。使い捨てなので、布おむつのように洗う手間もなく、世話をする人にとっても快適。
そして今、紙おむつを必要としているのは赤ちゃんだけではない。日本は高齢化が進み、大人用紙おむつも進化した。日本では紙おむつの中に吸水材の「尿とりパッド」を貼りつけて使い、小用のときは尿とりパッドだけを交換する。小用でも紙おむつごと交換する欧州式に比べ、漏れにくく、経済的で省資源と評価されて、近く日本式が世界標準になる見通しだ。
日本のメーカー、ユニ・チャームは、アジア、オセアニア、中東など世界80か国以上でベビー用、大人用紙おむつなどを販売している。新興国では経済成長とともにベビー用紙おむつの需要が伸び、今後、中国などでは高齢化が進む。日本式の大人用紙おむつが世界標準になれば、さらに日本メーカーの製品が海外で売れることだろう。
こんなところにも、日本が世界に誇れる技術があるんだね。

トイレタリーって?

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