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eドリル トップページ > That's GAKU(2014年5月)

2014年5月

「重複」って何?

次のような文を読んだこと、あるいは聞いたことはありませんか。「いにしえの昔、武士の侍が山の中の山中で馬から落ちて落馬して、女の婦人に笑われて赤い顔して赤面し、家に帰って帰宅して仏の前の仏前で、小さな刀の短刀で、腹を切って切腹した。」これは重複表現を戒めるための言葉遊びです。重複表現は重言ともいい、同じような意味の語を重ねて使うことを指します。文章を書く場合、重複表現はなるべく避けなければなりません。なぜでしょうか。それは、この文の重複をなくしてみるとよくわかります。「昔、侍が山中で落馬して、婦人に笑われ赤面し、帰宅して仏前で短刀を使い切腹した。」重複部分を削るだけで半分ほどの長さになり、すっきりしました。内容がつかみやすくもなりましたね。重複と一口に言ってもさまざまなものがあります。「けれども、〜。けれども、〜。」のような接続語の重複や、「私の家の近くの桜の木の花」のような助詞の重複。「〜が楽しかった。〜が楽しかった。〜も楽しかった。」のような表現の重複もありますし、一文がまるまる重複しているような大きな重複もあります。ただ、重複がすべていけないわけではありません。「一番最初」のように、重複表現でありながら一般に定着してしまったものもあります。細かな重複表現すべてに目くじらを立てる必要はありませんが、できる限り重複を避け、すっきりとしたわかりやすい文章を作るように心がけることが大切です。 では、次のページから重複を避ける表現を学んでいきましょう。今回は、「がんばったこと」について書いた文章をもとに考えていきます。

わかりにくい文章@

小学生のころから心待ちに期待していた部活動です。

きつい練習にも最善のベストをつくしました。

解決策

意味が重複する言葉を使わない。

「頭痛が痛い」のような重複は、同じ漢字を使っているのですぐにわかります。けれども、同じ漢字が使われていない場合や、外来語が混ざっている場合には、一見しただけでは重複に気づきません。言葉の意味をしっかりと考え、重複を避けましょう。 「心待ちにする」という言葉には「期待する」という意味が含まれます。また、「ベスト」とは「最もよいこと」を指し、「最善」と同意です。

わかりやすい文章@

小学生のころから心待ちにしていた部活動です。

きつい練習にも最善をつくしました。

わかりにくい文章A

しかし、想像とはちがい、テニス部の練習はとても厳しいものでした。しかし、私は弱音をはきませんでした。

解決策

文の流れを考えて同じ意味の接続語が続かないようにする。

同じ意味を持つ接続語が続くと文の流れがわかりにくくなるので、重複しないようにしましょう。「しかし、〜。けれども、〜。でも、〜。」のように、言葉はちがっても、同じ逆接の意味を持った接続語を続けると、何を言いたいのかが伝わりづらくなります。前後の文の流れをよく考えて、ふさわしい接続語を使いましょう。

わかりやすい文章A

ところが、想像とはちがい、テニス部の練習はとても厳しいものでした。それでも、私は弱音をはきませんでした。

わかりにくい文章B

また、自主的に練習をしました。家に帰ってからも自主練習をしました。

解決策

内容が重複する文は削る、あるいは、まとめて一文にする。

「自主練習」とは、学校以外で自主的にする練習のことであり、「自主的な練習」とほぼ同じ意味になります。どちらか一方を削ったり、一文にまとめたりして、簡潔に表現しましょう。

わかりやすい文章B

(T:一文を削った場合)また、自主的に練習もしました。
(U:一文にまとめた場合)また、家に帰ってからは自主練習も行いました。

わかりにくい文章C

毎日の練習のあとの自主練習のつらさを乗り越えて、私は強くなろうとしました。そして、三年生の夏に、以前は明らかに力に差のあった相手に勝てたときは、努力がむくわれたと感じたのです。

解決策

助詞の重複を避ける。
同じ助詞の連続は二つまで。

同じ助詞「の」や「に」が続くと、わかりにくい文になります。また、単調にも感じられるため、読む人の「読みたい」という気持ちをじゃましてしまうことにもなりかねません。 同じ助詞の連続は二つまでと覚えておきましょう。それ以上は連続しないよう、別の言葉に置きかえるなどの工夫をしましょう。

わかりやすい文章C

毎日の練習後に自主的な練習を行うのはつらいことでしたが、それを乗り越えて私は強くなろうとしました。そして、 三年生の夏、以前は明らかに実力差のあった相手に勝てたとき、努力がむくわれたと感じたのです。

「重複」を避けてわかりやすい文章に!

重複表現は、必ずしも悪いことではありません。たとえば、小説やエッセイなどを書く場合には、読み手の注意を引きつけたり、リズムを持たせたりするために、あえて重複を用いることがあります。

ただ、たいていの作文には字数制限があります。限られた字数であなたの考えを十分に伝えなければなりません。必要のない重複は避け、言いたいことをすっきりと表現できるようにしていきましょう。では、重複をなくした文章をとおして読んでみます。

中学生になり、私はテニス部に入部しました。小学生のころから心待ちにしていた部活動です。きっと楽しいものにちがいないと考えていました。

ところが、想像とはちがい、テニス部の練習はとても厳しいものでした。それでも、私は弱音をはきませんでした。 きつい 練習にも最善をつくしました。また、家に帰ってからは自主練習も行いました。 毎日の練習後に自主的な練習を行うのはつらいことでしたが、それを乗り越えて私は強くなろうとしました。そして、三年生の夏、以前は明らかに実力差のあった相手に勝てたとき、努力がむくわれたと感じたのです。

私はテニスを通して、努力することの大切さを学びました。

重複のない文章は、すっきりとしていて、とてもわかりやすいですね。「がんばったこと」が読む人にはっきりと伝わるようになりました。

覚えておこう!

会話文を書くときにもルールがあります。会話の前後は改行してもつめてもかまいません。ただし、一つの文章の中では、どちらかにそろえるようにしましょう。

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