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eドリル トップページ > That's GAKU(2014年3月)

2014年3月

世界で初めて発売された「旨味調味料」

自動車メーカーや電機メーカーほどには取り上げられないが、日本の食品メーカーの開発技術や海外普及のための手腕にも、世界に誇れるものがある。旨味調味料『味の素』が発売されたのは、1909(明治42)年。まだ「旨味」という味覚が、世界的に認識されていない時代だった。東京帝国大学の池田菊苗博士は、昆布の旨味の正体がアミノ酸の一種のグルタミン酸であることを発見。小麦粉を原料にして人工的にグルタミン酸ナトリウムを製造する技術を確立し、1908(明治41)年に特許を取得。その特許の共同所有者となったのが、「味の素」の創業者、二代目鈴木三郎助だった。鈴木は、グルタミン酸ナトリウムを『味の素』として発売。これが世界初の「旨味調味料」だ。昆布でだしをとり、旨味を加える和食で育った日本人だからこそ開発できた調味料だ。(注・現在の『味の素』の原料は小麦ではなくサトウキビからとった糖蜜)『味の素』は、戦前から台湾、朝鮮、満州など東アジアへ輸出され、戦後、東南アジアや南北アメリカに本格的に進出した。タイには1948(昭和23)年から輸出され、1961(昭和36)年には現地工場での生産を開始。爆発的な売れ行きをみせた。フィリピン、マレーシア、インドネシアでも現地生産・販売を開始。成功の秘ひけつは、小分けにして安い価格で販売し、貧困層の人にも買えるようにしたこと。そして、国のすみずみの店に置いてもらう努力を続け、「味の素」というブランドを浸透させたことだった。 「味の素」は旨味調味料開発の草分けで、100年以上たった今も、世界最高水準のアミノ酸製造技術を持つ会社。中東やアフリカでの市場開拓も進み、今や「味の素」製品を販売している国や地域は130を超え、日本発の「UMAMI」が世界を席巻している。

「しょう油」もグローバルな調味料

「しょう油」も世界進出している日本発の調味料。最大手のしょう油メーカー「キッコーマン」のしょう油は、世界100か国以上で売られている。和食に欠かせないしょう油。和食とともに海外進出するのは当然だが、今のように世界各地に和食レストランがなかった時代から海外進出していた。「キッコーマン」の海外進出は、1950年代のアメリカから。

和食とともにしょう油を持ち込むのではなく、現地の肉料理としょう油の相性のよさをデモンストレーションしたことで受け入れられた。しょう油をつけて肉を焼いたときの香ばしい香りもアメリカ人を魅了し、テリヤキソースは定着した。そして、1970年代にはヨーロッパ、1980年代にはアジアと市場を開拓。現在では、売上の45 %を海外での売上が占めている。  しょう油は和食の調味料だからという理由ではなく、さまざまな素材になじんで豊かな味わいを与える調味料として世界で受け入れられた。日本独自の麹菌を利用し、何百年も前から造られてきたしょう油。その発酵技術を生かし、世界に通用する調味料にした技術と手腕も世界に誇りたい。

世界33カ国で愛飲される「乳酸菌飲料」

乳酸菌飲料『ヤクルト』は、病気にかからない体をつくるという予防医学の考え方から生まれた飲み物。「ヤクルト」の創業者、代田稔博士は、腸内にいる乳酸菌が、病気の原因になる悪い菌を抑えることを発見。乳酸菌の多くは、口から飲むと胃液などの消化液で死んでしまい、生きたまま腸に到達できないが、1930(昭和5)年、生きたまま腸まで到達できる「乳酸菌シロタ株」を強化・培養することに成功。1935(昭和10)年、この乳酸菌を使い『ヤクルト』を売り出した。1964(昭和39)年に台湾へ進出したのを皮切りに、ブラジル、タイ、オランダ、イギリス、アメリカにもネットワークを広げ、現在は、世界33か国・地域で販売。日本と同じように、ヤクルトレディが宅配している国もある。世界的に健康への関心が高まるなか、病気の予防に役立つ乳酸菌飲料は、ますます需要が伸びるだろう。キミも、世界へ進出する日本の食品をリサーチしてみてね。

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