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eドリル トップページ > That's GAKU(2011年10月)

2011年10月

地球の動きをつかめ!ニュースキーワード&カレンダー

世界の経済界が心配する「デフォルト」って?

世界の経済界が心配する「デフォルト」って?

世界の経済情勢についてのニュースで、最近、よく耳にする言葉が「デフォルト」だ。デフォルトとは、もともと「なすべきことがなされていない状態」を表す英語で、日本語では「債務不履行」と訳される。経済用語では、時期が来ても約束が実行されないことで、わかりやすく言えば、借りたお金を返せない状態になることだ。今、世界の経済界で心配されているデフォルトは、国の財政が破綻して、デフォルトに陥ること。では、国が、借りたお金を返せなくなるとはどういうことだろう。日本も、国の財政に必要なお金が足りないときに、「国債」を発行してお金を借りる。国債を発行したら、約束の期日ごとに利子を支払い、約束の期日が来たら元本(借りたお金)を償還(返すこと)しなければならない。ところが、国の財政が苦しくなり、資金繰りができなくなると、発行した国債の利子の支払いや元本の償還ができなくなってしまう。ある国がデフォルトに陥ると、その国の国債を持っている人は損をする。国債は銀行などの金融機関や他の国が大量に買っていることも多い。一つの国がデフォルトに陥ると、他の国の財政や金融機関に打撃を与え、それが連鎖的に広がれば、世界経済全体が大混乱になる。現在、その危機がいちばん心配されているのがギリシャだ。国の借金(債務)が大きく膨ふくらんでしまっているので、デフォルトに陥らないよう、国際通貨基金(IMF)や欧州連合(EU)が金融支援を行っているが、財政立て直しがうまくいっていないため、危機を抜け出せないでいる。ギリシャ以外にも、アメリカやポルトガルなど財政危機に直面している国があり、借金の額では日本の財政も深刻。一つの国のデフォルトが世界の国々に大きな影響を与えるので、そうならないようにすることが国の責任であり、そうさせないように周りの国々も支えていく必要があるんだ。

筑豊の炭鉱画≠ェ日本初の「世界記憶遺産」に

筑豊の炭鉱画≠ェ日本初の「世界記憶遺産」に

ユネスコの遺産事業では、貴重な建造物や自然を保全するための「世界遺産」が有名だが、「世界記憶遺産(世界の記憶)」もユネスコの重要な事業だ。世界記憶遺産は、人々の営みを記録した歴史的な文書などを、最新のデジタル技術などを使って保全し、研究者や一般の人に広く公開することを目的としている。この事業は、1992年に始まり、これまでに、フランスの手書きの「人権宣言」や『アンネの日記』など、76か国の193件が世界記憶遺産に登録されている。今年5月25日には、炭鉱記録画家、山本作兵衛の描いた絵画や日記など697点が、日本で初めて世界記憶遺産に登録された。1892(明治25)年、現在の福岡県飯塚市に生まれた山本作兵衛は、子どものころから筑豊の炭鉱で働き、60歳を過ぎてから炭鉱の絵を描き始め、92歳で亡くなるまでに、2000枚近くの絵を描いた。山本作兵衛は、明治後期から昭和までの炭鉱の様子を絵にしている。その時代の日本の記録といえば、ほとんどが公文書や会社の記録だが、山本作兵衛は日本の産業革命を支えた筑豊の炭鉱の様子を、一人の労働者の立場から、膨大な数の絵で記録している。それが貴重だと評価されたようだ。

日本が加盟の準備を進める「ハーグ条約」って?

政府は「ハーグ条約」へ加盟する方針を閣議で決め、5月に開かれた主要国首脳会議(G8)で、条約加盟の方針を明らかにした。ハーグ条約は、国際結婚が破綻した夫婦の16歳未満の子どもの扱いを定めた条約。国際結婚の関係が壊れると、親がもう一方の親に無断で子どもを国外に連れ出すケースがある。そういった状況で子どもを連れ出した場合、ハーグ条約加盟国では、残された親が子どもの返還を求めれば、子どもを元いた国へ戻すことになっている。この条約は、1980年にオランダのハーグ国際私法会議で採択され、1983年に発効した。8月現在、85か国が加盟している。日本人の国際結婚は、2000年以降、毎年3〜4万件。離婚も2009年には年間約2万件に達した。そんななかで、国際結婚して海外にいた日本人女性が、子どもを連れて帰国し、父親と子どもを会わせない事例が増えた。日本人による子ども連れ出しの報告は、今年5月までにアメリカで100件、イギリスで39件、カナダで38件。そのため、日本も条約に加盟し、子どもの返還に応じるよう欧米から圧力が高まっていた。欧米の国では、離婚後、元夫婦が共同で子育てをする共同親権制度が多く、別れて暮らす親子も定期的に会うのが一般的。だが、日本は父母のどちらかが親権を持つ単独親権制度で、親権のない親は子どもに会わないことも珍しくない。こうした欧米との感覚の違いがあり、条約への加盟にも慎重だった。また、配偶者への暴力(DV)や子どもへの虐待が、子どもを海外へ連れ出した原因であった場合には、子どもの返還を拒否できるように、今後、条約加盟に向けて、国内の法律の整備が必要になる。

アフリカで54か国目の国家「南スーダン共和国」が独立

アフリカで54か国目の国家「南スーダン共和国」が独立

7月9日、アフリカで54か国目の国家が誕生した。スーダンから分離した「南スーダン共和国」だ。人口は約830万人、国土の面積は日本の約1・7倍ある。アフリカで新しい国家が生まれたのは、1993年にエチオピアから分離したエリトリア以来。首都となったジュバで、独立式典が行われ、サルバ・キール氏が初代大統領就任を宣誓した。7月14日には、国連総会で加盟国として承認され、南スーダンは193番目の国連加盟国となった。南北スーダンは、1899年にイギリスとエジプトの共同統治下に置かれ、北部にはアラブ系のイスラム教徒、南部には黒人の伝統宗教信者やキリスト教徒が多く暮らしていた。1956年には、南北を統一した形でスーダン共和国として独立を果たした。しかし、すぐに南北の内戦が勃発し、1972年に停戦したものの、北部の中央政府が1983年にイスラム法を導入したため、南部の人々が反発して再び内戦に突入した。2005年の和平合意に至るまでに、約200万人が内戦の犠牲になったという。今年1月に、南部独立の是非を問う住民投票が行われ、99%の賛成で独立が決まった。今後、スーダンとの間で、産出する石油の収入の配分を決めることなどが大きな課題となっている。

多くの国がかかわる「南シナ海問題」って?

多くの国がかかわる「南シナ海問題」って?

南シナ海は、中国、台湾、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアに囲まれた海域で、200もの中小の島や岩礁がある。「南シナ海問題」とは、この海域にあるスプラトリー(南沙)諸島やパラセル(西沙)諸島などをめぐる周辺各国の領有権争いのことだ。たとえば、スプラトリー諸島は中国、台湾、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ベトナムが全部または一部の領有権を主張している。パラセル諸島は中国、台湾、ベトナムが領有権を主張している。南シナ海の島のほとんどが小さく、島自体にあまり利用価値はないが、そこが領土であることにより、領海や排他的経済水域が発生し、石油や天然ガスなどの海底資源や水産資源も得られる。それで、各国が領有権を主張しているのだ。近年、南シナ海周辺で、中国が軍事演習を行ったり、海洋監視船を倍増させたりするなど活発な動きをみせているため、他の国々は中国に脅威を感じ、これに抗議したり、軍事演習を行って対抗するなど、緊張が高まっている。2002年には、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国が平和的解決を目指す「南シナ海行動宣言」に署名したが、法的な拘束力がないため、問題解決のめどは立っていない。

SCIENCE CALENDAR

5/17 英女王、100 年ぶりの「アイルランド訪問」

イギリスのエリザベス女王が隣国のアイルランドを訪問した。イギリス女王の「アイルランド訪問」は100 年ぶり。アイルランドはかつてイギリスの植民地で、1937 年に独立したが、両国は反感を持ち合っていたので、関係を改善する歴史的な訪問となった。

5/26 G8サミット「ドービル」で開幕

主要国首脳会議(G8)がフランスの「ドービル」で開かれた。福島第一原子力発電所の事故を受けて、各国に原発の安全評価の定期的な見直しを求め、原発の安全性を強化するため、国際原子力機関(IAEA)の機能を強化することで、各国首脳は合意した。

6/4 大阪府議会は「議員2割削減」

大阪府議会は、「議員2割削減」の条例改正案を可決した。地域政党「大阪維新の会」が改正案を提案し、公明、自民、民主の各党は継続審査を要求したが、過半数を占しめる大阪維新の会はそれを拒否し、賛成多数で可決した。議員の2割削減は全国でも最大規模。

6/25 タイ、主張が通らず「世界遺産条約脱退」

ヒンズー教寺院の遺跡「プレアビヒア」が2008 年にカンボジアの世界遺産に登録された。タイはその一部が自国領だと主張し、ユネスコ世界遺産委員会に管理計画の審理の延期を求めたが、これを聞き入れられなかったため、タイ政府は「世界遺産条約脱退」を決めた。

7/9 2018 年冬季五輪は韓国の「平昌」に決定

南アフリカのダーバンで国際オリンピック委員会(IOC)の総会が開かれ、2018 年の冬季五輪開催地が、韓国の「平昌」に決まった。平昌はドラマ『冬のソナタ』のロケ地として有名。アジアでの冬季五輪開催は、1972 年の札幌、1998 年の長野に続き3度目となる。

7/17「なでしこジャパン」がサッカー女子W杯優勝

ドイツで行われたサッカー女子ワールドカップ(W杯)決勝で、日本代表「なでしこジャパン」がアメリカを破り、初優勝を飾った。国際サッカー連盟主催大会で日本が優勝したのは、男女を通じて初めて。この功績により、団体として初めて国民栄誉賞を受賞した。

8/23 内戦が続くリビアで「カダフィ政権」崩壊

リビアの最高指導者カダフィ大佐の拠点である首都トリポリの居住区が、反体制派に攻略され、首都が制圧された。カダフィ大佐はすでに退去していて、所在は不明だが、これで事実上、「カダフィ政権」は崩壊。42 年間にわたる独裁政治に幕を下ろした。

8/30 第95 代、62 人目の「野田佳彦首相」誕生

菅直人首相(民主党代表)が辞任を表明したため、民主党では5人が立候補して代表選挙が行われた。決選投票で野田佳彦財務大臣が当選して新しい民主党代表となり、衆議院本会議で、第95 代、62 人目の首相に指名され、「野田佳彦首相」が誕生した。

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