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eドリル トップページ > That's GAKU(2011年9月)

2011年9月

魅力的な言葉をつくる!

大切なのは語彙力よりも話す「対象」

人間の魅力は何で決まるのか。このコーナーでは「レンジ(範囲、領域)の広さ」というポイントに注目し、普段は無意識の状態にある心と体の要素を、意識的に変えてみる方法を考えてきました。これまでに声、感情のレンジを広げるヒントをお話ししてきましたが、最終回は「言葉」です。言葉のレンジを広げると聞くと、「本を読んで語彙力を豊富にしなさい」といった話だろうと思うかもしれませんね。もちろん、それも大切なことですが、いきなり語彙は増ふえませんし、覚えたばかりの言葉を使いこなすのは困難です。ここでは、今みなさんが持っている言葉を、うまく使いこなすことにスポットを当てましょう。結論から先に言うと、言葉を使いこなしてあなたの魅力を高めるには、「話している対象を明らかにする」ことが大切になります。実は、私たちは通常、対象をきちんと意識せずに話していることが多いのです。

話をする対象はいつも移り変わる

話をする対象はいつも移り変わる

話をする対象となるのは次の三つです。(1)自分(2)一対一のときの相手(3)複数の人(クラス全員など)(1)は文字通り自分自身。自分の考えを整理したりするとき、頭の中で具体的な言葉に置きかえたり、独り言をつぶやいたりしますね。それが(1)です。(2)は目の前に話す相手がいて、雑談をしたり、何かの相談をしたりと、共通の話題を二人でやりとりしている状態。友だちとの会話や、家族・先生などと話す場合がこれにあたります。(3)は先生が授業でクラス中に話しているような状態。みなさんの場合は、クラス全体で何かを話しあっていて意見を発表したり、大勢の友人と何かを相談しているような感じです。この三つの対象に向かって話すことは、バラバラなように見えて、実は混然一体となっています。たとえば、五人くらいの友人と共通の話題を話しているとき。状況としては(3)です。しかし、特に仲のいい友人が隣にいて、小声で「この間のあれ、どうした?」などと聞いてきて、それに答えるとき、状況は(3)から(2)になります。(3)という広い領域にいながら、その中に(2)という小さな領域が生まれるわけです。さらに、その答えをうまく返そうと、自分の頭の中で言葉を探しているときには、状況は(1)に変化します。(2)の中にさらに小さな領域が生まれたのです。それを観察していた別の友人が「二人で何をこそこそ話してるの?」と聞いてきたら、意識は一気に(3)へと戻ります。イメージできますか?

言葉を探す姿勢を素直に表現する

これら三領域があることを意識下において、言葉を投げかける対象をうまく使い分けることは、あなたの魅力を大きく向上させます。方法として、いちばん有効なのは、必ず小さい領域から大きい領域に言葉の対象を広げること。もう一度、五人の友人と話している場合で考えましょう。私たちは何か聞かれたとき、適当な言葉が見つからないとその場の状況・空気の維持を優先して「それでいいよ」などと返してしまいがちです。しかし、そこで一度(3)の領域から離れて(1)の領域に移動し、「そうだな〜」などと考えていることを言葉・態度で表明する。それでいい考えが浮かばなかったら、「みんなの意見でいいと思う」と(3)に返る。あるいは「Aくんの意見がよかったな」とAくんとの一体感((2))をつくってから「みんなもそう思わない?」と(3)に返る。このような言葉を投げる対象の移動を行うと、あなたの感受性や集団への参加意識の高さなどが伝わり、魅力的に見えるのです。このように説明すると難しそうですが、とにかく無理に言葉をつなごうとせず、いったん(1)に戻って、(2)、(3)と広げる態度を見せればいいということです。格好をつけて、常にいい言葉だけを探そうとせず、わからなさや困惑、言葉を選ぼうとする姿勢を素直に見せることが重要なのです。以上、三回にわたり、あなたの魅力を上げるヒントをお話ししてきました。重要なのは、常に自分の心や体がどういう状態にあり、何を伝えたいかを冷静に考えることです。そういう意味で、国語の勉強は、多くの人の考え方、感じ方を細かく分析して考える学習、感じたことを適切に表現する方法を学ぶ学習ですから、大きな役割を果たします。国語をしっかり学びながら、あなたの魅力アップに役立ててください。

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