• eドリルを受講している人はこちら
  • 受講効果・目的
  • 受講システム
  • 充実のサポート
  • 費用・環境について
  • eドリルトップページ

eドリル トップページ > That's GAKU(2011年8月)

2011年8月

地球の動きをつかめ!サイエンスキーワード&カレンダー

日本人3人目の長期滞在者 古川さん「ソユーズ」で宇宙へ

日本人3人目の長期滞在者 古川さん「ソユーズ」で宇宙へ

日本人宇宙飛行士、古川聡さんら3人を乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ」が、6月8日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。10日には国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、古川さんは約5か月半の長期滞在に入った。もともと外科医だった古川さんは、1999年2月に宇宙飛行士候補となり、13年目でつかんだ初飛行のチャンスだった。ISSの長期滞在は、若田光一さん、野口聡一さんに続き、日本人で3人目。 これで宇宙に飛び立った日本人は9人となり、15回の飛行が行われている。そのうち12回はアメリカのスペースシャトルによるもので、ソユーズで宇宙へ行ったのは、秋山豊寛さん(当時、テレビ記者)と野口聡一さんに続き3回目となった。 ソユーズとは、ロシア語で「団結、同盟」という意味。宇宙船ソユーズは、1967年に初飛行が行われてから、少しずつ改良が加えられ、これまでに100回以上打ち上げられている。ソユーズはロケットで打ち上げられ、中に居住区となるソユーズ宇宙船と帰還カプセル、エンジンが搭載されている。スペースシャトルは同じ機体で何度も地球と宇宙を往復していたが、ソユーズは1回きりの、いわば使い捨て。ソユーズは、宇宙から地球へ帰還するとき、大気圏に突入すると、居住区の宇宙船とエンジンは燃え尽きてしまい、帰還カプセルだけが宇宙飛行士を乗せて地上へ戻ってくる。宇宙船を1回で使い捨てにするのでは、高くつきそうだが、1回の打ち上げ費用は、スペースシャトルよりソユーズのほうが安い。ソユーズは人や荷物の積載量が少なく、小型であることもその理由の一つだ。 ソ連時代にガガーリンが人類初の宇宙飛行をしてから今年でちょうど50年。ロシアは4月5日には、それを記念し、「ガガーリン」と名付けられたソユーズも打ち上げている。

女王バチ養成タンパク 「ロイヤラクチン」を発見!

女王バチ養成タンパク 「ロイヤラクチン」を発見!

ミツバチは群れごとに巣を作り、1つの巣の中に数万匹ものハチが暮らしているが、その中に女王バチは1匹だけ。しかも、群れの数万匹のハチは、すべて1匹の女王バチから生まれた子どもたちだ。 女王バチは体が大きく体重は働きバチの3倍、寿命は20倍で、産卵能力があるのも女王バチだけ。当然、女王バチと働きバチの卵は違うと思われるが、実は、卵には遺伝子的な違いはないことがわかっていた。働きバチとの違いといえば、女王バチの幼虫は、王台と呼よばれる大型の特別室で、働きバチが分泌するローヤルゼリーをたっぷり与えられて育てられること。しかし、なぜローヤルゼリーを与えられた幼虫だけが女王バチに育つのか、その詳しいメカニズムはわかっていなかった。 そこで、富山県立大学の鎌倉昌樹講師が研究を重ねた結果、ローヤルゼリーに含ふくまれる「ロイヤラクチン」というタンパク質を幼虫に与えると、女王バチの性質を備えた成虫になることを突つきとめた。 このロイヤラクチンは、幼虫の成長期に脂肪体(ホ乳類の肝臓の役割をする部分)の表面にあるタンパク質と結合し、体を大きくしたり、産卵能力を高めたりするホルモンを分泌させる。この発見はミツバチの飼育法の開発にも役立つと関心が寄せられているよ。

日本の「スパコン『京』」 7年ぶりに世界一!

日本の理化学研究所と富士通が共同開発している「スーパーコンピューター(スパコン)『京』」が、6月20日、スパコンの計算速度を競うランキングで世界第一位になった。 日本のスパコンは2002年から3年連続で1位に輝いていたが、その後はアメリカや中国のスパコンにその座を奪われ、1位を獲得したのは7年ぶり。久しぶりに日本の技術力を世界に示す明るいニュースとなった。 「京」の開発が始まったのは2006年。総予算1120億円をかけて世界一を目指す国家プロジェクトだった。しかし、2009年秋の事業仕分けで、蓮舫議員に「(世界)2位じゃだめなんでしょうか」と言われ、開発は凍結とされたが、その後、凍結は免れ、一部予算を削って開発が進められていた。 スパコンの「京」という愛称は、毎秒1京(1兆の1万倍)回の計算ができるスパコンを目指して名付けられたもの。完成は来夏の予定だが、8〜9 割を動かせる状態で、毎秒8162兆回の計算を実現した。これは2位の中国「天河1号A」の3倍以上の速度で、抜群の性能だった。「京」は来夏の完成時には、毎秒1京回の計算速度に達する見込みだ。 スパコンは今や科学技術を支える根幹の技術。スパコンの性能は、さまざまな産業の国際競争力と密接にかかわっている。自動車や航空機の設計・開発、新薬の開発、宇宙の成り立ちを探る天文物理などの分野でも、スパコンによるシミュレーションが欠かせない。また、東日本大震災のような災害時の地震や津波のシミュレーションなど防災にも貢献できる。 今回の快挙が、日本の技術者の士気高揚につながるといいね。

イトカワの微粒子に 「宇宙風化」の跡

イトカワの微粒子に 「宇宙風化」の跡

小惑星探査機「はやぶさ」が、2010年6月に地球へ持ち帰った微粒子の分析を進めていた宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、3月11日、微粒子約50個の表面に「宇宙風化」の跡が確認されたと発表した。 宇宙風化とは、宇宙を飛び交う放射線に長期間さらされることで、鉱物の結晶の構造が壊れ、変質する作用。月の岩石にも宇宙風化の跡が見られる。これまでの研究で、「はやぶさ」が持ち帰った微粒子は、地球上にある物質とは成分が違い、あるタイプの隕石の成分とほぼ同じであることがわかっていたが、この宇宙風化の跡が確認されたことで、微粒子が地球で混入したものではなく、小惑星「イトカワ」の表面にあった物質であることが確実になった。 それに続き、5月26日には、微粒子の元素の組成や構造、宇宙風化の痕跡などを調べていた北海道大学などの研究チームが、同じタイプの隕石ができた年代から、小惑星「イトカワ」が生まれた年代を45億年前だと報告した。微粒子は結晶の構造から、700〜900℃の高温にさらされたこともわかるという。直径1oにも満たない微粒子から、小惑星の生まれた年代がわかるだけでもすごいが、今後の分析で、さらに新しい発見があるかもしれないよ。

佐渡と能登半島を 「世界農業遺産」に登録

佐渡と能登半島を 「世界農業遺産」に登録

国連食糧農業機関(FAO)の会議が、6月11日に北京で開かれ、新潟県佐渡市と石川県能登半島が「世界農業遺産」に登録されることが決まった。 世界農業遺産の正式名称は、「世界重要農業資産システム」といい、地域の生態系や景観など環境を守っている伝統的な農業システムを資産として認定するもの。2002年に創設され、これまでにペルーの古代バレイショ農法や中国の水田養魚など8地域が登録されている。 佐渡市(佐渡島)は、国の天然記念物のトキとの共生を目指して減農薬農法に取り組み、昔のようにドジョウやカエルなど多様な生物をはぐくむ水田づくりを進めており、それが評価された。能登半島は、千枚田などの棚田が残る「里山」と、海女漁や揚げ浜式の塩づくりなどが行われる「里海」の文化が伝えられていることが評価された。日本の地域が世界農業遺産に登録されたのは初めてで、日本だけでなく、先進国の地域が登録されたのもこれが初めて。 どちらも離島と半島という厳しい自然の中で、伝統的な農業を受け継いできた地域。過疎や農業の後継者不足という課題を抱えているが、世界農業遺産への登録が、地域の良さを見直す契機になればと期待されている。

SCIENCE CALENDAR

3/8 自閉症患者の脳は「顔」認識の働きが低下

浜松医科大学のチームが、自閉症患者の脳を研究したところ、人の「顔」を認識する部分の神経の働きが低下していることがわかった。自閉症患者は人の目を見ない傾向があり、相手の気持ちが読めないと指摘されていたが、その原因の一つが明らかになった。

3/9 最後の飛行を終えた「ディスカバリー」

国際宇宙ステーションへ物資を運んだスペースシャトル「ディスカバリー」が、39 回目の最後の飛行を終え、ケネディ宇宙センターに着陸した。退役後はスミソニアン航空宇宙博物館に展示される。残る「エンデバー」、「アトランティス」も年内に退役の予定。

4/7 ES細胞から「立体的な網膜」を作成

理化学研究所などのチームが、胚性幹細胞(ES細胞)から「立体的な網膜」の組織を作ることに成功。網膜は細胞が重なった立体構造をしているが、これまでは立体的な構造に成長させられなかった。この成果で、網膜色素変性症などの再生医療に道が開けそうだ。

4/29 「竜巻」を伴う暴風雨アメリカで死者300 人以上

アメリカ南部の6州を「竜巻」を伴う暴風雨が襲い、死者は少なくとも300 人以上。アメリカで最大級の被 害となった。メキシコ湾の水温上昇が原因で、竜巻を起こす積乱雲が発生しやすくなっており、アメリカでは例年の2倍のペースで竜巻が発生している。

5/29 iPS 細胞開発の山中教授「ウルフ賞」を受賞

人工多 能性幹細胞(iPS細胞)を開発した京都大学の山中伸弥教授が、医学部門で「ウルフ賞」を受賞した。イスラエルのウルフ財団が授与するウルフ賞は、受賞者の約3分の1がのちにノーベル賞を受賞していることから、ノーベル賞の登竜門ともいわれている。

5/31 携帯電話の電磁波に「発がんのリスク」

世界保健機構(WHO)の専門組織である国際がん研究機関は、携帯電話の電磁波が、「発がんのリスク」を高める恐れがあると発表した。毎日30 分の携帯電話使用を10 年続けると、脳のがんの一種の神経膠腫ができる危険性が40%増すという学説を紹介している。

6/13 探査機「はやぶさ」を「ギネス世界記録」に認定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ」が、「ギネス世界記録」に認定されたと発表。その理由は、世界で初めて小惑星から物質を持ち帰ったこと。ギネスに認定され、「はやぶさ」の偉業が、改めて多くの人に知ってもらえそうだ。

6/16 1万9265 種の生物が「レッドリスト」に

世界の科学者や政府機関などでつくっている国際自然保護連合(IUCN)は、2011 年版の「レッドリスト」を発表。生息状況がわかっている5万9508 種の生物のうち、32.4%にあたる1万9265 種の絶滅が危惧(心配)されている状態にあることがわかった。

ページの先頭に戻る