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eドリル トップページ > That's GAKU(2011年4月)

2011年4月

数にも歴史がある!0〜4にまつわるお話

0は「暗号」か「清らかなしずく」か!?

0は「暗号」か「清らかなしずく」か!?

0は「何もない」ことを表す数字だが、古代には存在しなかった。「何もない」のだから数えるのはおかしいし、書き表すのは不可能と考えられていたのだ。そのため位が変わると、ローマ数字では「]」、漢数字では「十」などと、専用の文字を使っていた。0の考え方は6世紀ごろまでにインドで確立し、「0〜9」のインド・アラビア数字が誕生。どんなに数が大きくても、たった10個の文字で表せるという優れた特徴をもつことから、しだいに世界標準となっていった。インドでは当初、0を「空っぽ、空白」という意味の「スニャ」と呼んだ。インド人から数字を教わったアラビア人は、同じ意味をもつ「シフル」と呼び、アラビア人から数字を教わったイタリア人は、やはり同じ意味のラテン語で「ゼフィラム」と呼んだ。それがしだいに簡素化されて、14世紀ごろにはイタリア語の「ゼロ」となったのだ。一方、イギリスでは当初「サイファー」と呼ばれ、「暗号」という意味を含んでいた。0を1つつけるかつけないかで位がまったく変わってしまうため、暗号のように思われていたからだ。実際、勝手に0を増やして価格などをごまかす人も多く、世界各地で混乱が起きたり、使用を禁止することもあったというよ。日本には17世紀にオランダから伝わった。漢字では「零」と書き、「雨+令」で「清らかなしずく」という意味をもつ。昔は位の欠けた部分、たとえば205なら「二百零五」のように使っていたが、「二百五」でも意味が通じるため省略されるようになった。

1を分割することは不可能だった

1を分割することは不可能だった

1は偶数か奇数か。私たちは疑いなく奇数と考えているが、古代ギリシャのピタゴラスは「表と裏の要素を合わせもつ、すべての物の始まり」と考えた。つまり、1は奇数でもあるが偶数でもあり、それ自体は数ではなくすべての数の源として扱ったのだ。ピタゴラスから200年ほど後の数学書『原論』にも、こんな内容が記されている。定義1:単位とは存在するもののおのおのが、それによって1と呼ばれるものである。定義2:数とは単位からなる多である。よく意味がわからないけど、要するに1は数として最低の単位で、それ以上は分割できませんと言っているのだ。「えっ、小数があるよ!?」と現代の私たちは考えるけど、小数の発見は16世紀になってから。ステヴィンという無名の数学者が「平凡で田舎育ちの熊が小数というものを見つけました」と、とても控えめに発見を報告している。実は大発見だったのにね。

2は裏切りや対立などのシンボル

2は裏切りや対立などのシンボル

世界的に2という数字には悪いイメージがある。ペルシア語で「二色」は「いかさま」を意味し、アラビア語では「いかさま師し」のことを「二枚舌の父」と呼んでいる。ドイツ語で2は「ツヴァイ」と読むが、裏切りの心を表す言葉は「ツヴァイフェル」、すなわち「二つの心」という意味をもつ。英語の「ダブル」にも「表裏のある、陰険な」という意味が含まれている。日本でもあまり良い数字とは考えられていないようだ。ためらったり迷ったりすることを「二の足を踏む」というし、両立が難しい2つの物事を同時に行うことを「二足のわらじをはく」、前の人の失敗と同じ過ちをくり返すことを「二の舞」というよね。中国でも明暗、白黒、大小、善悪のように対立する2つをセットにした言葉が多く、2は分裂や不和を表すと考えられている。一方で、これらの調和が安定した状態をもたらすという考え方も大切にされている。

世界的に「多数」の意味をもつ3

世界的に「多数」の意味をもつ3

日本では昔から1、2、3を「ひ、ふ、み」と数えてきたが、「み」には「満」、つまり「多い」という意味が含まれている。たとえば、「石の上にも三年」ということわざは「長年がんばれば必ず報われる」という意味。また、相撲には「三番稽古」という言葉があるが、これは「どちらかが降参するまで対戦する」という意味だ。英語で3回を表す「スライス」にも「何度も」という意味があるほか、フランス語の3は「非常に」という言葉と関係がある。このように、世界的に3は「数が多い」という意味で使われてきたのだ。逆に3つを一組と考えることもあり、キリスト教では「神、キリスト、精霊」をまとめて1つの神としている。仏教も「釈迦三尊像」など、ありがたい仏様3つを1か所に配置した仏像が多い。数が多かったり、聖なるものを1つにまとめたりと、とにかく3は良いことずくめの数字のようだ。

4に悪い印象があるのは日本だけ

4に悪い印象があるのは日本だけ

日本で4は「死」に通じることから縁起が悪いイメージがあるね。しかし、世界的には安定を表す数字としてとても人気が高い。古代インドではバラモン(僧侶)、クシャトリア(貴族)、ヴァイシャ(平民)、スードラ(奴隷)の4身分で社会秩序を保っていたほか、物質は地、水、火、風の4つにより成り立つと考えていた。古代ギリシャでも物質の成り立ちは火、空気、水、土の4つだったし、哲学者のアリストテレスは湿、乾、冷、熱の組み合わせで物質の性質は決まると考えていた。何でも4でまとめる考え方は中国にも見られ、仏教で天上を護る神は四天王だし、「四大○○」というまとめ方も多い。世界や天下という意味で「四海」という言葉もある。日本では平安時代に男性の大厄(最も危険な年齢)を42歳としたことで、4が嫌われるようになったといわれている。「4=死」と考えるのは、こじつけすぎかもね。

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