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eドリル トップページ > That's GAKU(2010年12月)

2010年12月

「立体的」に感じよう!今回のテーマ「立体的」に表現する!

身につけた技術で何かを表現してみる

  浅田真央選手、高橋大輔選手など、日本のフィギュアスケート界は近年、世界でも最高レベルの水準にあります。みなさんもオリンピックなどで、その活躍を目にしたことがあるでしょう。 ところで、フィギュアスケートには大きく二つの採点基準があることを知っていましたか。一つは「技術点」で、文字通りスケーティングの技術力を評価する基準。もう一つは「構成点」で、演技力、振り付け、曲の解釈などを評価する基準です。つまり、いかに高い技術力があっても、テーマや表現力に乏しいと試合に勝てないわけです。これは日常生活も例外ではありません。とても優れた製品であっても、デザインが悪ければなかなか売れません。内容がどんなにおもしろいまんがやアニメでも、絵やキャラクター、声優などに魅力がなければ、誰も見たくないと思います。前回まで、みなさんは物事の「立体的」な見方・考え方を学んできましたが、これはいわば「技術点」にあたる部分。物事を多面的に見たり、考えたりできる技術を身につけたならば、それをさまざまな表現に活用して「構成点」を上げましょう。それにより、あなた自身の魅力や、周囲の人からの評価は大きく向上するはずです。

事実をなぞっても表現としては不十分

台風4号は十二日、日本海を東進し午後五時ごろに秋田市付近に上陸、東北地方を横断し、同八時ごろに岩手県宮古市付近から太平洋に抜けた。

  一口に「表現」と言っても、その種類はさまざまです。文章、音楽、美術、演劇、スポーツなどはすべて表現ですし、日常会話だって立派な表現の一つです。ですから、あまり大げさに考えなくてもよいのです。前回、前々回にお話しした五感を活用した「世界」のとらえ方や、頭の中に窓枠を置く考え方などを普段の生活に持ちこみ、日常会話や部活動、国語の時間に書く作文などを魅力的にするよう心がければよいと思います。その過程から生まれた表現は自然に「立体的」になっているはずですが、より具体的な方法を習得する第一段階として、まずは「立体的」でない表現を考えてみるとよいでしょう。代表例は新聞記事です。

  文章としては過不足なく、よくまとまっています。しかし、単なる事実を伝えているだけですので、何のおもしろみもありません。これを「立体的」な表現にするには、物事の有様を正確になぞるだけでなく、以下にあげるような要素を含ませる必要があります。

国語の学習こそが「立体的」な表現への近道

表現 多様な視点 独自の解釈 個性注入

@ 個 性
  どのような表現であれ、あなた自身の物事の見え方に自信をもちましょう。極端な例ですが、海を写生に行ったとき、水面の色を赤く感じたならば、画用紙を赤く染めてみればよいのです。それはあなただけがもつ感性ですから、大切に守るべきです。ただし、他者からのアドバイスをよく聞く柔軟性も忘れないでください。
A 視 点
  自分を取り巻く「世界」をよく観察していると、よりふくらみのある視点をもてるようになります。たとえば作文を書くとき、新聞記事のように「大雨が降ってきた」と事実だけを書いてもおもしろみがありません。「傘がいっせいに開き、道路は水びたしになった」のように、大雨でもたらされた「世界」の変化を描けるようになると、とても「立体的」に感じられます。多様な視点を表現に生かしてみましょう。
B 解 釈
  小説、楽譜、戯曲など、すでに完成された作品(世界)を自分の表現活動で生かすには、あなたのオリジナルな解釈が不可欠です。頭の中に置いた窓枠からさまざまな価値観、考え方、発想などの可能性をよく検討し、より深くテーマを掘り下げてみましょう。そうすれば、「ただなぞるだけ」の表現から脱皮するヒントが得られるはずです。「立体的」に物事を見て、考えて、表現する。つまりそれは、一面的で狭い価値観から離れ、多方向から物事を評価することです。少々難しそうな気もしますが、みなさんは普段から国語の学習で多くの優れた作品に触れ、人間の多様な考え方、感じ方、視点を学んでいます。それを日常生活に生かすよう心がければ、あなたは必ず「立体的」な感性をもち、それを表現できるようになるはずです。

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