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eドリル トップページ > That's GAKU(2010年8月)

2010年8月

日本や世界の動きを知るキーワードと、2009年11月から2010年2月に起こった主なできごとをまとめてあるよ。
これで地球の動きに強くなろう!

2009年/2010年 SCIENCE CALENDAR

「シーラカンス」の稚魚の撮影に世界で初めて成功!

「シーラカンス」の稚魚の撮影に世界で初めて成功!

 福島県いわき市にある海洋科学館「アクアマリンふくしま」は、インドネシア近海で、古代魚「シーラカンス」の稚魚の撮影に成功したと、11月16日に発表した。シーラカンスの稚魚が撮影されたのは、世界で初めてのことだ。
シーラカンスは“生きた化石”といわれる。その理由は、見つかっている化石から、恐竜と同じ時代に絶滅したと思われていたのが、1938年に生きた姿で発見されたからだ。
シーラカンスは、体長1〜2mの大型の魚で、デボン紀(4億800万〜3億6300万年前)に出現し、白亜紀(1億4500万〜6500万年前)に絶滅したと考えられていた。
体の特徴としては、普通の魚のような背骨がなく、中に液体が入った脊柱という管が背骨の役目をしている。また、ひれの数が8枚と多く、胸びれや腹びれには手足のような肉質の部分がある。
生きたシーラカンスが初めて発見されたのは南アフリカだが、1998年に、インドネシアで別の種類が見つかり、現在、アフリカ種とインドネシア種の2種類が知られている。
今回、撮影されたのはインドネシア種で、場所はインドネシアのマナド湾内。水深161mの岩の小さな割れ目の中に、体長31・5cmの稚魚がいる姿がとらえられた。シーラカンスは卵を産みつけるのではなく、メスの体内で卵をふ化させてから産む。以前、捕えられたシーラカンスのおなかの中から、30cm近くに育った子どもが見つかっているので、今回、発見されたのは、生まれて間もない稚魚であるとみられている。
シーラカンスは深海魚で、成魚は深さ200〜700mのところで暮らしているが、今回の発見で、稚魚を出産するのは、普通の魚が生息する浅い海であることがわかった。これで、謎に包まれたシーラカンスの生態が、また少し明らかになった。

4代目の南極観測船「新型しらせ」が南極へ向け出航

4代目の南極観測船「新型しらせ」が南極へ向け出航

 新南極観測船「新型しらせ」が、第51次南極観測隊の支援のため、11月10日、東京の晴海埠頭から、南極の昭和基地に向けて処女航海に出た。
日本は、1956(昭和31)年から南極観測を行っており、これまでに3隻の南極観測船が活躍してきた。初代は「宗谷」、2代目は「ふじ」、3代目は「しらせ」。その「しらせ」が老朽化したため、4代目となる「新型しらせ」が建造された。だが、予算の問題で建造が遅れたため、昨年度の第50次南極観測隊の輸送には間に合わず、昨年は、オーストラリアの民間の砕氷船をチャーターし、観測隊が南極へ向かった。
「新型しらせ」は、先代「しらせ」より一回り大きく、排水量は12500t。大型ヘリコプター2機が搭載されており、氷を砕く砕氷能力も先代「しらせ」より向上した。また、南極の環境保全に役立つように、廃棄物処理用の設備を充実させている。
ちなみに「しらせ」という艦名は、日本の南極探検の第一人者、白瀬矗中尉(1861〜1946)の名前からとられたもの。
「新型しらせ」は、12月下旬に昭和基地沖に到着し、調査隊をクラウン湾へ送り届け、物資などの補給をすませた後、4月には日本へ帰国する予定だ。

野口宇宙飛行士を乗せた「ソユーズ」打ち上げ

 宇宙飛行士の野口聡一さんら3人を乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ」が、12月21日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。12月23日には、上空約340kmを周回している国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングし、野口さんは「ここが新しい家になります」というコメントを地球へ送ってきた。
野口さんが宇宙へ向かうのは今回が2度目で、5月中旬まで約5か月間、ISSに滞在する。これは、これまでの日本人宇宙飛行士の中では最も長い期間になる。
今後、野口さんは、ISSの維持管理をしたり、口の中や皮膚にいる微生物の調査など、医学実験や科学実験を行う予定だ。
ところで、これまで日本の公式宇宙飛行士は、アメリカの「スペースシャトル」に搭乗してきたが、今回初めてロシアの「ソユーズ」に乗り組んだ。1990(平成2)年には、当時、テレビ局の記者だった秋山豊寛さんが「ソユーズ」に乗り、宇宙へ行ったことがあるが、日本人が本格的に操縦するのは、野口さんが初めて。
「ソユーズ」は、1967年から100回以上打ち上げられているにもかかわらず、約40年間、死亡事故はなく、安定感は抜群だ。
今年、ISSが完成すると、「スペースシャトル」は退役することになっているので、アメリカの新しい宇宙船が完成するまで、「ソユーズ」が、ISSへ行く宇宙飛行士の唯一の足となる。
「ソユーズ」が開発された冷戦時代には、アメリカとソ連が宇宙開発で競っていたので、アメリカで訓練を受けた宇宙飛行士が「ソユーズ」に乗り込むことなど考えられなかった。それを思うと、宇宙開発の時代の変化を感じるね。

M8・8の「チリ大地震」で津波も起こり甚大な被害

M8・8の「チリ大地震」で津波も起こり甚大な被害

 2月27日、南米チリで、マグニチュード(M)8・8を記録した「チリ大地震」が発生。数百人の犠牲者が出たもようだ。
チリから約1万8000km離れた日本でも、大津波警報や津波警報が出され、久慈港(岩手県)などで最大1・2mの津波を観測した。津波は水深4000mの深海で、時速約720kmで伝わり、水深100mでも、時速約100kmで迫ってくるという。
チリがある南米大陸の太平洋沿岸には、ペルー・チリ海溝があり、ナスカプレートと呼ばれるプレート(岩板)が、南アメリカプレートの下に、年に約8cmずつ沈み込んでいるそのため、2つのプレートにひずみができやすく、このエリアで繰り返し大きな地震が起こっている。
今回の震源地に近いチリ中南部沖では、16世紀以降、100〜150年の周期でM8以上の巨大地震が発生してきた。1960年5月22日に起こった「チリ地震」は、M9・5の規模で、地震の大きさを測定した記録が残っているなかでは世界最大。
この50年前の「チリ地震」では、日本の三陸海岸などにも数mの津波が押し寄せ、日本でも死者・行方不明者142人という被害が出た。地球が生み出す地震のパワーは、計り知れないね。

「国内最古の人骨」は2万年前のものだった

 沖縄県石垣市の白保竿根田原洞穴から見つかった古代の人骨6点を放射性炭素年代測定したところ、いちばん古いものは2万年前のものであることがわかったと、沖縄県教育委員会が発表した。
これまでに年代が測定できた人骨では、静岡県浜松市で見つかった浜北人骨が、1万4000〜1万8000年前のもので最も古かったが、今回測定された人骨はそれより古く、「国内最古の人骨」であることがわかった。ただし、沖縄県那覇市の山下町洞穴で見つかった人骨は、人骨そのものの測定はできなかったものの、周囲の炭化物が約3万2000年前のものだったので、同じ年代のものではないかといわれている。
今回のように遺跡などから見つかった古い動植物の年代を調べるために、放射性炭素年代測定(炭素年代測定)という方法がよく使われる。これは、動植物に残っている炭素14という物質の量を測ることで、その生物が生きていた年代を割り出す方法。炭素14は大気中に含まれていて、植物が光合成するときに二酸化炭素の中の炭素14を取り込む。そして光合成したときから、毎年一定の量が壊れて減っていくので、残っている量で生きていた年代がわかる。ちなみに炭素14が半分の量まで減るには約5730年かかる。
光合成をしない動物の場合は、えさとして取り込んだ植物の炭素14が体内に入る。そして、動物の体内に入った炭素14は、食物連鎖でその動物をえさとする動物の体内に取り込まれていく。
以前は、周囲の地層の年代などから遺物の年代を推定していたが、炭素年代測定が使われるようになって、はっきりした年代がわかるようになってきた。

2009年/2010年 SCIENCE CALENDAR

11/13

アメリカの月探査機 月で「水」の存在を確認

 アメリカ航空宇宙局(NASA)は、月に氷のかたちで「水」が存在していることが確認されたと発表。月の南極付近のクレーターに、月探査機「エルクロス」を激突させ、舞い上がった噴出物を分析したところ、氷が昇華してできた水蒸気が含まれていたという。

11/17

「電気自動車」が充電なしで555q完走

 市民団体「日本EVクラブ」は、市販のガソリン車のエンジンをモーターに置き換え、リチウムイオン電池を積んだ「電気自動車」で、東京‐大阪間555.6kmを13時間半で充電することなく完走した。この走行距離は世界一にあたり、ギネスブックに申請している。

12/2

自分の皮膚の細胞から「iPS細胞」を培養

 京都大学の山中伸弥教授らのチームが、成人の皮膚線維芽細胞からつくった人工多能性幹細胞(「iPS細胞」)を培養することに成功したと発表。これまでマウスや胎児の細胞での成功例はあったが、成人は世界で初めて。自分の細胞を使えれば、安全性が高まる。

12/11

北米で最古級の「新種恐竜の化石」発見

 北米で最古級の「新種恐竜の化石」が発見され、分析結果が科学雑誌に掲載された。化石は2億1500万年前の地層から出たもので、「タワ・ホーラエ」と名づけられた。全長2m、肉食性で二足歩行し、鳥の「気のう」に似た呼吸ポンプを備えていたらしい。

1/5

「自閉症」の人の特徴を脳画像分析で確認

 厚生労働省の研究班が、「自閉症」の人の脳の特徴を、脳の画像分析で突きとめた。自閉症の人の脳画像は、健常者に比べて暗く、神経伝達物質のセロトニンの輸送にかかわるタンパク質の働きが低下しており、働きが低下している人ほど自閉症の症状が重い。

1/20

「第四紀」の始まりは258万年前から

 地球の歴史を地質学的に区分した地質年代で、最も新しい「第四紀」の始まりが、181万年前から258万年前に変わる。第四紀の定義は「地球全体の寒冷化が始まった時期」だが、海底の堆積物などの調査から、258万年前に寒冷化が始まっていたことがわかった。

2/8

南極観測隊が635個の「隕石」発見

 南極観測隊は衛星回線を使って会見し、小惑星から飛来した635個の「隕石」を発見したと報告した。これで日本の隕石保有数は1万6836個となり、1位のアメリカの1万7300個に迫った。日本は数年前まで長く世界一を誇っており、世界一奪還を目指している。

2/18

霊長類の半数が「絶滅の危機」

 国際自然保護連合は、世界に生息する634種の霊長類のうち、半数近くが「絶滅の危機」にあり、特にキツネザルやゴリラなど25種は絶滅寸前だという報告をまとめた。3年前の報告では絶滅の危機にあったのは3分の1で、急激に環境が悪化したことがわかる。

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