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eドリル トップページ > That's GAKU(2010年5月)

2010年5月

日本や世界の動きを知るキーワードと、2009年7月から10月に起こった主なできごとがまとめてあるよ。これで地球の動きに強くなろう!

2009年 SCIENCE CALENDAR

3地域が認定された「世界ジオパーク」って?

3地域が認定された「世界ジオパーク」って?

北海道の「洞爺湖・有珠山」、新潟県の「糸魚川」、長崎県の「島原半島」の3地域が、8月23日、「世界ジオパーク」に認定された。世界ジオパークは“地質分野の世界遺産”ともいわれ、地球の成り立ちを知るうえで価値が高い火山や地層、地形などを、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が支援する「世界ジオパークネットワーク」が認定するもの。日本の地域が認定されたのは初めて。

「洞爺湖・有珠山」は大噴火でできたカルデラ湖の洞爺湖と有珠山の噴火跡で地殻の変動を目の当たりにできること、「糸魚川」は日本列島を分断する断層「糸魚川―静岡構造線」の独特な地形がわかること、「島原半島」は雲仙普賢岳の噴火跡がよくわかり、被災した民家・学校跡が火砕流の猛威を伝えていることが評価された。

構想から27年!実験棟「きぼう完成」

国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の若田光一宇宙飛行士らが、7月19日、日本実験棟「きぼう」の最後の構成部分「船外実験施設」を取りつけ、「きぼう完成」の瞬間を迎えた。

「きぼう」は最大4人の宇宙飛行士が生命科学や天文学などの実験を行える宇宙実験施設。構想から完成までに27年かかったが、これで日本も本格的な宇宙利用時代に入った。特に医学関連の実験に注目が集まっていて、重力が小さい宇宙では実験の邪魔になる作用が少ないので、たとえば、新しい薬の候補物質から効き目のある物質を選ぶのに、地上では2〜3年かかる実験が、「きぼう」なら半年でできるという。また、無重力の宇宙では骨が減りやすいので、宇宙飛行士の協力により、地上の10分の1の期間で骨粗鬆症治療薬の効果も検証できるという。しかし、「きぼう」の運用には年間400億円もかかるので、ここでの実験が新商品の開発に結びつくなど、それに見合う成果が出せるかどうか、今後、成果が問われそうだ。

46年ぶりの「皆既日食」で太陽の謎に迫る観測も

46年ぶりの「皆既日食」で太陽の謎に迫る観測も

7月22日、鹿児島の種子島南端から奄美大島北部にかけて「皆既日食」が起きた。皆既日食とは、太陽と月、地球が一直線に並び、月が太陽を完全に隠してしまう現象。国内の陸地で起きるのは、1963(昭和38)年の北海道以来46年ぶり。

当日、国内の陸地で最長の皆既日食が起こったトカラ列島悪石島はあいにくの雨で、太陽の観測はできなかったが、6分25秒皆既日食が続いた。

国立天文台は東京都の硫黄島で、皆既日食の観測、太陽のコロナの撮影に成功した。太陽の外側に広がる大気「コロナ」は、太陽の表面温度が約6000℃なのに対し、100万℃以上と高温だが、なぜそれほど高温になるのかわかっていない。通常は太陽が明るいため、地球からコロナは見えないが、皆既日食のときは肉眼でも見られ、コロナを撮影できるチャンスだった。

その観測データと太陽観測衛星「ひので」からエックス線望遠鏡で撮影した部分日食のデータとを分析し、コロナの謎にも迫りたいという。

440万年前の化石が語る「ラミダス猿人」の生態

440万年前の化石が語る「ラミダス猿人」の生態

東京大学の諏訪元教授らの国際チームが、アフリカ東部エチオピアの約440万年前の地層で見つかった「ラミダス猿人」の全身化石からわかった生態を、10月2日付けのアメリカの科学雑誌『サイエンス』に発表した。「アルディ」と名づけられたこの化石から、ラミダス猿人はチンパンジーのように足の指で枝をつかむことができ、木登りも得意だったが、骨盤の構造などから、平地では直立二足歩行をしていたことがわかり、原始的なヒトとチンパンジーの特徴をあわせ持っている。

人類とチンパンジーなどの霊長類は、600万年以上前に共通の祖先から分かれたと考えられていて、人類の化石で最も古いものは、チャドで見つかった約600万年前の猿人の頭骨だが、全身の骨格がわかる化石は、このアルディが人類最古。身長約120cm、体重約50kgの成人女性で、脳の容量は300〜350ccと現代人の4分の1程度でチンパンジーに近い。当時、周囲の環境は森林地帯で、歯の特徴や周辺で見つかった動植物の化石から、果実や木の実、小動物などを食べていたとみられている。

無人宇宙船「HTV」の打ち上げ国際宇宙ステーションへの接続に成功!

国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人宇宙船「HTV」を搭載したHUBロケットが、9月11日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、約15分後、HTVを予定の軌道に無事投入して、打ち上げは成功した。

HTVは、全長約10m、直径約4.4m、重さ約10tの円筒形で、最大6tの物資を運べる。今回は食料、衣類、観測機器など4.5tを搭載しており、9月18日に、ロボットアームを使ってISSにドッキングされ、初の輸送任務を果たした。

日本が開発したHTVは、2010年、アメリカのスペースシャトルが退役すると、ISSへ大型機材を運べる唯一の運搬手段となる見込みで、初の打ち上げが世界から注目されていた。ISSは秒速7.7kmで飛行しているので、速度を合わせてISSの真下約500mに入り、そこから徐々に高度を上げ、ロボットアームが届く10mの距離で狂いなく停止。その様子をテレビで見守っていた宇宙飛行士の野口聡一さんは、「全然ぶれず見事だった。宇宙船を単独で上げるという意味で、実験棟『きぼう』よりも(ISS参加国の間での)日本の評価が高くなったのではないかと思う」と語った。HTVの打ち上げ成功は、日本独自の有人宇宙船の実現に向けても大きな一歩となった。

知ってる?政府認定の「カーボンフットプリント」

知ってる?政府認定の「カーボンフットプリント」

政府は10月、イオンが販売する「うるち米」、「菜種油」、「衣料用粉末洗剤」の3商品に、「カーボンフットプリント」の専用マークの使用を許可し、認定商品の第1号となった。

カーボンフットプリントとは、商品の原料調達から生産、廃棄まで、商品の全工程で出る二酸化炭素の総量を計算して表示する制度。地球温暖化対策の一環としてヨーロッパを中心に導入が進んでおり、消費者が商品を買うときに、二酸化炭素の排出量を参考にして選び、環境に与える悪い影響を減らすことを目的としている。

日本では、経済産業省が2009年6月にカーボンフットプリント算定・表示試行事業の登録申請を開始した。イオンは経済産業省が認定した二酸化炭素排出量の商品種別算定基準に基づいて商品ごとに算定を行い、第三者機関の検証を受けた。

認定された商品には、二酸化炭素の排出総量が書き込こまれた専用マークが添付される。日本でも、今後、このマークが普及していくかもしれない。

2009年 SCIENCE CALENDAR

7/7

地球温暖化の進行は「鯨・イルカ類」に悪影響

イギリスのアバディーン大学のグループが78種の「鯨・イルカ類」を分析したところ、気候変動に関する政府間パネルの予測通り温暖化すると、水温の上昇で生息地域が縮小するなど47%にあたる37種が悪影響を受け、うち16種は絶滅の危険性が高いことがわかった。

7/17

世界初!「稲」を使ったバイオエタノール販売

全国農業協同組合連合会は、新潟県産の飼料用玄米を原料にしてバイオエタノールを製造し、それを最大3%の割合で混合したガソリンの販売を新潟県内で開始した。燃費も価格もレギュラーガソリンと同等。「稲」を使ったバイオ燃料の商品化は世界で初めて。

8/11

静岡で「震度6弱」東名高速道路の路肩崩落

駿河湾を震源とするマグニチュード6.5の地震があり、静岡県焼津市、伊豆市などで「震度6弱」を観測した。この地震で1人が死亡し、180人が負傷。東名高速道路の路肩が崩落し、通行止めとなった。気象庁は「東海地震に結びつくものではない」と発表した。

8/19

「トラ」の生息数がわずか4000頭まで減少

世界自然保護基金(WWF)などのまとめで、1990年代に5000〜7000頭と推定されていた世界の「トラ」の生息数が、4000頭程度まで減少していることがわかり、絶滅の恐れが出てきた。生息地の森林などの破壊と、毛皮や漢方薬になる骨を目当てにした密猟が原因。

9/14

京都大学の山中教授に「ラスカー賞」授与

万能細胞であるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作成に世界で初めて成功した京都大学の山中伸弥教授に、アメリカの「ラスカー賞」が授与されることがわかった。ラスカー賞は、アメリカで最も権威のある医学賞で、“ノーベル賞の登竜門”ともいわれている。

9/29

2回目のトキ放鳥20羽を「ソフトリリース」

トキ20羽の放鳥が行われた。昨年の1回目の放鳥では、1羽ずつ木箱に入れて放し、群れができなかったので、今回はゲージの出入り口を開けて自然に飛び立つのを待つ「ソフトリリース」に変えたところ、群れで行動する姿が見られ、初繁殖が期待されている。

10/6

二酸化炭素の排出量で「中国」が世界一に

国際エネルギー機関(IEA)の統計で、2007年の二酸化炭素の排出量は、「中国」がアメリカを抜いて世界一になったことがわかった。中国は経済成長に伴い、今後も排出量が増えると予想されている。日本の排出量は、ロシア、インドに次いで第5位だった。

10/28

アメリカの有人ロケット「アレス1」試験機打ち上げ

アメリカのケネディ宇宙センターから、有人宇宙船「オリオン」を運ぶために開発されている「アレス1」の試験機が打ち上げられた。2010年退役予定のスペースシャトルに代わり、2017年までには宇宙へ人や物資を運ぶロケットとして活躍を開始する予定。

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